３６． ページ36
昇降口に向かう途中、少し話を聞いていたであろう大先生と少し話をした
「オスマンには気を付けた方がええで、ただ味方になれば頼りになる
今週の土曜日やろ？俺も行くわ」
「ありがとう、大先生がいると少し安心するよ」
と
その後は皆と合流したので、それ以上は話をしなかったが
それからオスマンさんとは最低限の話しかせずに、土曜日になった
家は教えておいたので、後は待つだけだった
大先生は朝早くから来ていた
インターホンがなったので、玄関のドアをあげるとそこにはいつもの笑顔をしたオスマンさんがいた
「おはようございます、あがっていいですよ」
「...おはよう、大先生がおんのな」
「ああ、はい、彼は知ってるので
同席してもらいます、予め言っていなかったことは申し訳ありません」
そう言うと、別に構わんよ、と言われる
そのままリビングに行くと、紅茶とコーヒーを机に置いてる大先生
大先生はオスマンさんに笑顔で手を振った
仲がよろしい事で
私の隣には大先生が座って、正面にはオスマンさんが座った
「で、説明してもらえるんやな？」
「はい、勿論です
どうせ、貴方に隠してもバレるのが時間の問題なのは此間の話で分かりましたから」
そう言うと、彼は糸目を薄っすらと開き私を見据えた
「じゃあ、話してもらおうか」
「ええ、構いません
私が持っていた写真に写っていたのは紛れもない、生徒会長のグルッペン
私と彼は生まれた頃から一緒でした
元々、親同士が親友でしたので
そして、私と彼は幼馴染だった
でも、彼は私の記憶がありません
私は親の都合で小学6年生の3学期の、最後に関東へ引っ越すことになりました
そして、彼が記憶をなくしてしまったのは、私が引っ越す前日の事だったのです＿＿＿」
全てを話し終わると、彼は瞳を全開にしていた
やはり驚くことか
良く知る者が関わってくると尚更か
まぁ、でもオスマンさんは少なからず事情については元から察してたみたいだけど
「...やから、グルッペンの背中を見てしまうん？」
「さぁ、良く分かりません
まだ、けじめが付いていない証拠ですね...」
コーヒーを飲みながらそう言えば、オスマンさんは俯いた
どうかしたのだろうか
「なんで、なんでそんな悲しそうな顔するん？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (
レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです！更新頑張ってください！(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
