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エンジェルズキッス《Takuya side》 ページ8

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揺れる体を支えるように腕組をしている千里。窓に寄りかかって外を見ている目には、オレンジ色の夕焼けが映り込み頬を少し染めていた。

美人系の顔が際立つパーマをかけたショートヘアは、アッシュだからかふわふわしてグレイの髪が夕日に照らされている。

普段一緒に馬鹿やってるのに、こういう時にかっこよく見えてしまうからずるい。





(どうせ今晩のご飯でも考えてるんだろうけど)





すると不意にこっちを見て、ニヤッとして言うのだ。




「なーに見惚れてんのさ」

江「いや、きれーな夕日だなって」

「うわ、らしくないことゆってるー」

江「『うわ』ってなんだよ」

「でも確かに、……綺麗だね〜」

江「ここが満員電車じゃなければな」

「拓也が靴見るのに時間かかってたからですね」

江「いいや、卯月がバックにかけた時間の方が長かった」

「そんなことないですぅー」

江「ありますぅー」




大人っぽいかと思ったら急に子供らしくなって、餓鬼のままだなって思ったとたん大人の表情を見せる。

調子狂う。調子を狂わせてくる。

天然なのか計算なのか、からかってんのか自爆してんのか。千里は単純だけど手の内が読めなさすぎる。




「拓也〜?」

江「え、何」

「ほんとに大丈夫?」

江「うん。……何が?」

「聞いてから判断しなよ……。なんかさっきからぼーっとしてるからさ。考え事でもあるのかと」




千里はこういう時、絶対『相談乗ろうか?』とか『話聞くよ』なんて言わない。今更気恥しいってのもあるけど、一番は話してくれるまで待つタイプだから。

タイプ……というか、もう性格なんだろう。相手が言うまで黙って、向こうが切り出すまで関係ない話で場をつなぐ。

何度も声をかけようとしてるのに手前で引き返して、立ち上がって近づこうとして伸ばした手を直ぐに引っ込める。



何がしたいんだこいつ…………って初めの頃は思ってたけど、なにか踏み越えれない壁を自分で作っているように見えた。





『これ以上は自分から踏み込んじゃいけない』

『この先を行くには君の許可をちょうだい』





何度も確認するようにこちらを見て、でも絶対自分で来ようとはしない。

エッグノッグ《Takuya side》→←ゴットファザー



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りさ - ななき。さん» こちらこそ! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - りささん» ありがとうございます!ではまた、これからもよろしくです! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ななき。さん» ぜひやりましょー!またお誘いします! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - こちらにもコメントありがとうございます!とても励みになります!ぜひぜひ、やったことはないですが、時間が出来たらやってみたいと思ってます。またお誘いしてくださると嬉しいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - お話読ませていただきましたー!続き楽しみに待ってます!機会があればリレー小説一緒にやりたいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年2月4日 19時

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