四月の天使に叶え【江口拓也】

ハンター ページ6

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一息ついたところでカフェに入り食事をとる。私はサンドイッチで、拓也はハンバーガー。




「そんな大きいのよく入るね」

江「食べないともたないから。卯月こそそれだけで足りんの？」

「うんん。だから後でケーキ食べに行く」

江「決定事項かい」

「のぶさんからいい所教えてもらったんだわ」

江「信彦さん？面識あったんだ」

「最近ね。なんか私固定の人しか共演なんないんだよ。同じ作品でても被らなかったりさ」

江「あるね、そういうの。俺も早見さんとか結構多い」

「はやみん？私香菜ぼうがめちゃくちゃ多い。あと雄馬」

江「雄馬くんは確かに絡んでるイメージあるわ」

「拓也はあれでしょ。福山さんとか神谷さんとか。あとは……」




そこまで言いかけて拓也が急に席をたち入口の方に向かう。





(え、どこ行くねん)





するとハット姿の男性の肩を掴み話しかけた。




江「ちょっと待ってください良平さん？」

良「………いや、あの、ごめん。テイクアウトしたら気付かないふりして通り過ぎるはずだったんだけど」

江「そんな気を使ってもらって逆にありがとうございます。でもそんなんじゃないですから」

良「いやぁ、でも、……ねえ？」

江「『ねえ？』じゃないっすよ」

「あ、そうだ木村良平さん！」

良「え、何が？」

「今、お互いの共演が多い人について話してて。確か多いですよね？」

良「え、あ、はい。そうですね確かに多いかも」

「やっぱり！はじめまして卯月です。うちの拓也がいつもお世話迷惑馬鹿もろもろおかけしてすみません」

良「木村良平です、初めまして。いえいえお互い様ですよ。卯月さんも大変ですね」

「お互い面倒な知り合いを持つと苦労しますね」

良「分かります。そろそろ大人になってもらいたいですね」

「せめて食生活には気を使って欲しいものです」

江「2人は僕のなんなんですか……」

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