四月の天使に叶え【江口拓也】

スノーボール ページ28

梶「卯月、何騒いでんの」

「梶さんじゃないすか！ 元気ー？」

梶「元気だよ。卯月は……相変わらず元気だね」

「うんん、貴方にあったから本当に元気になったんだよ？」

梶「ほんとに相変わらずだなぁ……」




私とそんなに目線が変わらないこの人は大天使梶裕貴さん。先輩でありながら、よく弄らせてくれるいい人。ファンからはもちろん、同業者からも愛されている人気者だ。

すごい昔に酔った梶さんを介抱したのがだいぶ懐かしい。この話題を出すとほんとに落ち込むから黙ってるけど。



櫻井孝宏、梶裕貴、そして江口拓也。今日お世話になるメンバーだ。




良「おはよーございます。木村入りまーす」




昔からの付き合いだからだいぶ気が楽だな、と思っていたら先週辺り初めてお会いした方が入られた。




良「お、………たしか、卯月さんですよね。こんなに早くお会い出来るなんて嬉しいです」

「こちらこそ！割と早めに約束果たせそうですね。今日はよろしくお願いします」

良「うん」




いい感じに微笑みあっているところに、櫻井にぃと梶さんが茶々を入れる。




櫻「うわぁ、猫かぶってる〜」

梶「卯月がまともに見えるよ」

「ちょっとちょっと、ファースト………セカンドインパクトって大事でしょうが！邪魔しないでくださいよ！」

櫻「騙されるな良平くん。そいつ外見いいけど中身失礼だから」

梶「いい子だけど、すぐいじってくるんだよね。あんまり結託されると俺が困りそう」

「『中身失礼』ってなんですか！それと梶さん〜、あれは愛のあるいじりですから許して？」

梶「その手にはもう騙されないよ」

「あー、あの日の可愛い梶さんはもういないのかぁー……」

良「俺仲良くなれるかな。結構今日楽しみにしてきたんだけど」

「大丈夫です木村さん！この人たちったら冗談しか言わないんだからもう、やだわー。ぜひ、仲良くしてください！」

良「あ、うん」




櫻井にぃ、梶さん、木村さん、拓也、そして私。メインキャラが揃ったところで、監督がブースに入ってきた。

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