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ジャックローズ ページ13

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3人分の会計を済ませ、何やら呆れ顔でコソコソと話しているふたりを置いて近くのコンビニに向かう。


そこにはまったく近間に合わない、周囲から浮きまくりな左ハンドルのスポーツカーが止まっていた。普段なら傷つけないようにするどころか絶対触れたくない案件なのだが……、残念ながら手を振られたので近寄る。




「マネージャー、いい加減迎えにこの車はやめましょうよ」

辻「いいじゃない、カッコイイでしょ〜?」

「あんたの見た目じゃなかったらな」




白いブラウスにネイビーのタイトスーツを着たこの人は、辻村 桃音(つじむら ももね)。私のマネージャーであり、………いやそれしかなかったな。


見た目はなんか全てがミニチュアサイズの、下手したら小学生料金で電車乗れちゃうんじゃないかくらいの小柄な女性。……その体格に似合わないこの車。

なんでこの車にしたんだと何度も聞いたが『かっこいいでしょ』の一点張りで変えようとしない。


ただ、なんかほわほわしてる彼女、またもや見た目に反してバリバリのキャリアウーマンなのだ。




「で、つじー。なんで私仕事に向かってんの?今日朝のあれだけじゃなかったっけ?」

辻「そうなんだけど、雑誌の取材が急に入ってね」

「取材?」

辻「更に写真撮影まであるの〜」

「『あるの〜』じゃないよ。え、まじ?」

辻「まじまじ〜。なんか、来週の予定だったんだけどー、向こうが1週間ほど?間違えて伝えちゃってたらしいのよね〜。……ほんと、困っちゃうわ〜、どうしてくれようかしら♪」




口調は相変わらずだが、なんかどす黒い気配がする。……マネージャーって、恐ろしい。




辻「一応スタイリストさんとメイクさんはいるらしいから〜」

「……はぁ」

辻「はい着いた〜。私別のスタッフさんと打ち合わせあるから行くね〜。がんば!」

「………つじーもがんば」





そして、あまたのギャップを兼ね備えた私のマネージャーの年齢は驚きなことに私の5つ上。………マネージャーって、末恐ろしい。

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りさ - ななき。さん» こちらこそ! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - りささん» ありがとうございます!ではまた、これからもよろしくです! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ななき。さん» ぜひやりましょー!またお誘いします! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - こちらにもコメントありがとうございます!とても励みになります!ぜひぜひ、やったことはないですが、時間が出来たらやってみたいと思ってます。またお誘いしてくださると嬉しいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - お話読ませていただきましたー!続き楽しみに待ってます!機会があればリレー小説一緒にやりたいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年2月4日 19時

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