四月の天使に叶え【江口拓也】

カンパリビア ページ2

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「ん〜いい天気。さすが私の月だね」




満開の桜に伸びをして、鼻から肺に春の香りを取り込む。甘いようで冷たい、バニラアイスクリームみたいな香り。
すると急に目の前が影って、知った声が頭上から降ってきた。




江「なにやってんの卯月」




彼の名前は江口拓也。身長187センチというモデル体型なのに、先輩という先輩、更には後輩にもよく弄られている芸人………じゃなかった、声優だ。




「もぉー、私のことは千里って呼んでよた･く･や」

江「きも……」

「おいこら聞こえてんぞ〜。梅ちゃん並に口が悪いよ！」

江「あの人はあれが当たり前だから。むしろそれがないと梅ちゃんじゃないから」

「あれが許されるのはイケメンだけだかんなぁ。さすが、2次元を超えてきた3次元ですね」

江「解説してるところ悪いけど、遅刻すんぞ」

「げっ！やっば！走れ走れ走れ〜」

江「わっ！ちょっ！引っ張んなよ伸びる！！」




卯月 千里(うづき ちさと)

職業声優。甘いものには目がない。可愛いものにはめっぽう弱い。今日も今日とて仕事に邁進しております。

エルディアブロ→←※作者より

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