伍拾参 ページ5
う『……手といえばさ！俺たちも昔は繋いでたよなー』
『そうだね。保育園も小学校も行きも帰りもずっと繋いでた。中学生になって距離を開けるようになって、教室でも話さなくなって、それでもからかわれて……』
う『………ごめん。あの時、守れなくて』
『………』
う『今更って分かってる。……でも、ずっと謝りたかった』
『だいじょうぶだよ。罪滅ぼしのために一緒にいてくれるのはわかってた。高校になってまた話してくれて嬉しかったよ。ありがとう』
う『………』
『じゃあ、ばいばい』
う『………っ、…待って！』
『ダメだよ』
う『ッ……な、んで』
『ばいばいだよ。いつかしなくちゃいけないなら、今がきっといいタイミングだ』
う『………っ……なぁ、俺さ、お前のこと…！』
『遅いよ、もう。ずっと待ってたのに……。君なんか、嫌い………』
『【チョコレート】×』
『【失恋】』
『好き " だった " よ………』
『【ラピス・デ・ラビオス】の提供でお送りしました』
『『チョコレートで口づけを……』』
「『だったよ』かぁ……」
う「あ、いた。お前突撃訪問にも程があるだろ」
「すみませんw 顔見て話したかったんで」
イヤホンを取り、コートのポケットに突っ込む。うらくんは隣のブランコに座ると子供のように足を離して揺らす。
う「何聞いてたの？」
「この間撮った追加分ですよ。さっき投稿されてました」
う「あぁ、あれな。最後に持ってくるかぁ〜って感じだったよな」
「そう？私割とこのラストすきだけど」
う「え〜、ハッピーエンドのが良くない？」
「苦い恋なんて現実っぽくていいじゃないですか。実際チョコレートみたいに甘い恋なんてホントひと握りで、フィクションみたいなもんだし」
う「お、おう。……なんかあった？今日は随分ネガティブだな」
「私らしくないですか？」
う「うん」
「そっか。…うん……はい、うらくん」
う「おわっ！……と、こいでる時に投げんなよ。けどさんきゅ。あー、暖まる〜」
「甘党のうらくんにおすすめの一品でーす」
う「ホットチョコレートって冬ならではだよなぁ〜。あまぁ〜」
「………ほんと、甘すぎ」
う「そうだ、A甘いの苦手じゃん。確か志麻くん飲んでなかったっけ？」
「あぁ、あの日か。あれは私のを押し付けたんですよ」
う「なんで買ったんだよw」
そう言いながらチョコレートを飲み込む。口の中が気持ち悪いくらい甘ったるくて、吐きそうだ。
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ななき。(プロフ) - るるるさん» そういう事でしたか！いえいえ、ご指摘助かるんでうれしかったですよ。他の作品もよろしくお願いします！ (2021年6月5日 13時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ると同一人物なんですけど、、、なんかこちらの端末のバグだったみたいで他の端末でみてみたら普通になってましたほんとに申し訳ない。。。 (2021年6月4日 23時) (レス) id: c7e16937c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - るさん» うぉっつ…ご指摘ありがとうございます…。どの話か教えて下さると大変助かりやす…。 (2021年6月4日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
る - 主ちゃんの名前Ａになってますよ(ﾎﾞｿｯ) (2021年6月4日 17時) (レス) id: 69a285c503 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます！応援を糧に精一杯最後まで頑張らせていただきますね！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年3月5日 13時
