捌拾漆 ページ39
「……って寝た！？」
ま「そらるさんの酔っぱらってる時にまともに相手しても振り回されるだけだよ〜」
「先に言ってほしかった〜。まあ酔っぱらいの相手は慣れてるんですけどね」
ま「Aちゃんってほんと面倒みいいよね。僕もいつもより飲んじゃった」
「これ面倒みって言うのか？w」
ま「どんな人の、どんなくだらない話でも、最後までちゃんと聞くじゃない？」
「そうかなー？割と受け流してるとこあるけども」
ま「そうだよ」
真っ直ぐな声と、真っ直ぐな目。うらくんと似てる目。
「そんなに見ないでよ〜、美形に見られたら照れちゃうってーw」
ま「……はじめてだよ。Aちゃんみたいな人と出会ったのは」
「私みたいな人？」
ま「優しすぎるくらい優しくて、自分は後回しにして、常に周りを見て、最適解を見つけ出して、わざと気付かないふりをして、笑って笑って笑って……」
「それはまるでぴえろだねぇ」
へらりと笑うと、まふくんは困ったように眉を下げた。
ま「Aちゃん、今楽しい？」
「楽しいよ〜。毎日お芝居できてるし、好きな人たちといれるし、ご飯も食べれてるし、今日みたいに友達のライブに行けるし」
ま「ほんとに？」
「………なんて言ってほしいの？」
ま「Aちゃんは、いつも泣いてるように見える。仮面の奥で苦しそうに」
「まふくん、私はまふくんやみんなが思ってるよりいい子じゃないし、君が考えてるより複雑でもない。社会に上手く適応した結果だよ。深く読みすぎじゃない？」
ま「そうだね、そうなのかもしれない。でもどうしても無理してるように見えるんだ。Aちゃんの笑顔は、苦しい。いつか消えちゃいそう」
水の膜を張った瞳に吸い込まれそうになって、私は目を逸らした。「………もう寝な。おやすみ」と赤子に話しかけるみたいなトーンで言うと、目を擦るまふくんに毛布をかけると、机にうつ伏せになった。
甘えたいのに、甘えてる自分を想像するとどうしても気持ちが悪くなる。
泣きたいのに、泣いたって解決しないと気持ちが先行するから泣けない。
酔いたいのに、いくら飲んだって冷静な自分が後ろで見ている気がする。
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ななき。(プロフ) - るるるさん» そういう事でしたか！いえいえ、ご指摘助かるんでうれしかったですよ。他の作品もよろしくお願いします！ (2021年6月5日 13時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ると同一人物なんですけど、、、なんかこちらの端末のバグだったみたいで他の端末でみてみたら普通になってましたほんとに申し訳ない。。。 (2021年6月4日 23時) (レス) id: c7e16937c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - るさん» うぉっつ…ご指摘ありがとうございます…。どの話か教えて下さると大変助かりやす…。 (2021年6月4日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
る - 主ちゃんの名前Ａになってますよ(ﾎﾞｿｯ) (2021年6月4日 17時) (レス) id: 69a285c503 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます！応援を糧に精一杯最後まで頑張らせていただきますね！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年3月5日 13時
