漆拾《urata side》 ページ22
センラは瞳をうるませて唇を噛んでいる。いつも冷静なあのセンラが。そんな姿を見て、志麻くんは泣きながら、眉間にシワを寄せて悲しげな表情をするセンラを抱きしめる。
しばらくそうしていると、志麻くんはゆっくりと体を離す。
志「おれな、Aちゃんと付き合ってんのよ。……去年の、2月辺りから」
セ「………」
志「黙っててごめん。秘密はなしって言ってたのに……」
セ「………知ってたよ」
志「…えっ」
セ「志麻くんに恋人がいるのは何となく分かってたよ。志麻くんって彼女できると優しい顔しますもん。それくらいずっと同じ時間過ごしてたら分かるって」
志「………そうかなぁ」
セ「思った以上にね。で、Aちゃんって気づいたのは夏頃。Aちゃんって逃げるのも隠すのも上手いから最初は分からんかったけど、明らかに4人で会うことなくなったやん？ それってなんかうらたんが気を使ってるように見えて、もしかしたらって」
う「え、俺きっかけってこと？うわー……」
セ「うらたんすごいわかりやすいよ？ 坂田の次くらいに」
志「それは分かる」
う「えぇ〜まじぃー？ショックーー」
志「うらたさんはおれたちの中じゃ1番上だけど、次男やからなぁ…」
う「ふたりがポーカーフェイスすぎるだけだと思うけどぉー？」
志「ははっ」
掠れた笑い声が色っぽくて妙に耳に残る。
セ「………でも、志麻くんのことやからAちゃんも頼らんとひとりでいたんやろ？ バレたん？」
志「あぁ、……Aちゃんから電話がかかってきて、話してたら急に『今からいっていい？』って。おれはこんな姿見せたくなかったんだけど、お互い仕事とかライブとかが忙しくてしばらく会ってなかったから、つい『いいよ』って言っちゃって……」
う「そりゃあバレるな」
志「なんで？」
う「アイツ腐っても声優よ？ 声のトーンと息遣いですぐバレるって。しかもアイツの察知能力やばいから。あいさつしただけで風邪っぽいとかいいことあったとか見抜く」
セ「さすがAさん。磨かれてますねぇ」
志「でも、なんにも聞かないでくれる。聞けばいいのに、聞かないんだよ……」
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ななき。(プロフ) - るるるさん» そういう事でしたか！いえいえ、ご指摘助かるんでうれしかったですよ。他の作品もよろしくお願いします！ (2021年6月5日 13時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ると同一人物なんですけど、、、なんかこちらの端末のバグだったみたいで他の端末でみてみたら普通になってましたほんとに申し訳ない。。。 (2021年6月4日 23時) (レス) id: c7e16937c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - るさん» うぉっつ…ご指摘ありがとうございます…。どの話か教えて下さると大変助かりやす…。 (2021年6月4日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
る - 主ちゃんの名前Ａになってますよ(ﾎﾞｿｯ) (2021年6月4日 17時) (レス) id: 69a285c503 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます！応援を糧に精一杯最後まで頑張らせていただきますね！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年3月5日 13時
