伍拾壱 ページ3
▪▪▪
数週間が経ち、北枝監督に呼ばれて数週間ぶりにあのアフレコブース来た。
「あ、おはようございます」
う「おはようございます。なんか聞いた？」
「さっぱり。急ぎの仕事って言われたけど」
う「こっちも。なんかミスあったかな」
「どうなんだろ…。あの場に会社の人もいたからなんかあったら言うと思うけど……」
監督「おはようございまーす」
「「おはようございます」」
監督「ん？どうしたのそんな真剣な顔して」
「………なにか、問題がありましたか？」
監督「あぁ、なるほどな。ミスがあったから呼ばれたと思ってたのか」
う「………違うんですか？」
監督「いやスポンサーさんがね、偉くこのシリーズ気に入っちゃって。ネットの声も上々だしネット配信用にもうひとパターン作ってくれって頼まれたんだよ」
「もうひとパターン？」
監督「そ、しかもちょい長い5分枠」
う「なるほど……」
監督「バレンタイン当日に公開」
「当日って、……えー、明後日じゃないですか？！」
監督「そう。俺が昨日の夜書いた。そして絵師さんに頼み込んだ。あとはお前らに今からこれやってほしいわけ」
「なるほど、まあ好評なら嬉しい限りです！」
う「ここに来てる時点で拒否権ないっすよね」
監督「さすが。よろしく、プロ」
「任せてくださいな」
う「頑張ります」
急いでチェックして、テストして確認して、再びマイク前に立つ。
監督「時間との勝負だ。出来れば一発で決めろ」
「うっす」／う「了解しました」
監督「じゃあお前らのタイミングではじめて」
視界の端には真っ直ぐ台本を見つめるうらくんの横顔が見える。あぁ、なんて、なんて綺麗な目なんだろう。惚れ惚れするほどだ。初めて会った時も、メガネの奥で静かに燃えてる瞳に魅せられた。
息を吸う。隣で同じようにスっと息を吸い込む音が聞こえた。もう何百回とやってきたけど、この感覚が一番ワクワクして、ゾクゾクする。
いこう。
私のままだと絶対言えない
私には一生伝えられない
マイクに乗せて、飛んでゆけ。
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ななき。(プロフ) - るるるさん» そういう事でしたか！いえいえ、ご指摘助かるんでうれしかったですよ。他の作品もよろしくお願いします！ (2021年6月5日 13時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ると同一人物なんですけど、、、なんかこちらの端末のバグだったみたいで他の端末でみてみたら普通になってましたほんとに申し訳ない。。。 (2021年6月4日 23時) (レス) id: c7e16937c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - るさん» うぉっつ…ご指摘ありがとうございます…。どの話か教えて下さると大変助かりやす…。 (2021年6月4日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
る - 主ちゃんの名前Ａになってますよ(ﾎﾞｿｯ) (2021年6月4日 17時) (レス) id: 69a285c503 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます！応援を糧に精一杯最後まで頑張らせていただきますね！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2021年3月5日 13時
