鈍感ヒーロー ページ40
変わらない事実。
変えられない結末。
変わると思っていた関係。
変えられる気がしてた感情。
けっきょく、どれもどれでも、考えるだけ無駄だったのに。
天使も悪魔も、女神も神様も、サンタクロースや魔法使いだってどうにも出来ない。これを運命だと、割り切れたらどんなに楽だろうか。
あの頃より少し低くなった声。近ずいた視線。変わってしまった距離と、変わらない彼の性格。
私は、どこか変わったのかな……。
梶「良平くん待ってる間になにか食べる?おごってあげる〜」
「え、いいよいいよ」
梶「いいからいいから。たまには "お兄ちゃん" させてよ、ね?」
「………じゃあ、せっかくだし甘えようかな、裕貴お兄ちゃん」
梶「お兄ちゃんにまかせなさーいw」
ふふふと笑いあったこの時の笑顔は、もう作り物かどうかも分からない。
マリーゴールドみたいなオレンジ色の夕日が、ふたつの影を作る時間。背を向けて、私は鈍感な幼なじみの隣に駆けた。
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ななき。(プロフ) - ゆゆさん» すみませんみおとしてましたぁ!!コメントありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、気長に待ってくれると嬉しいです!よろしくお願いします! (2020年11月15日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 昨日知り、全部読まさせて頂きました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 2487ef8f40 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 春さん» ありがとうございます!長くなるとは思いますがよろしくお願いします!がんばりますね! (2019年12月30日 17時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます!! (2019年12月27日 15時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年12月27日 9時