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グローリー ページ8

ステージに立ちながら、ぼんやりと客席を見る。


ペンライトを握って、ゆっくりとサイドステップを踏んで、みんなの演奏としょーたんの声に耳を澄ます。
スポットライトに当たったみんなの汗はキラキラと輝いていて、ピックとスティックを握る手は強く楽器をかき鳴らす。

ひとつになる会場の中で、私だけが取り残されたみたいに冷たくて、妙に冷静だった。




『君はいつだって長い方の針で
僕を置いていくんだ
僕と君とが重なるときは 長い時間のほんの一瞬で
たった60秒にも満たない
僕にとってそれは奇跡と等しくて

僕はいつだって短い針の方で
君を追いかけているんだ

君と僕とが重なるときは 長い時間のほんの一瞬で
たった60秒だったけど
僕にとってそれが全てだったから


一瞬の夢を 君と ともに』─────






私たちが問い続けてる問題や、慌てて出した答えや、誰かに託した希望に正解はあるのだろうか。

『間違ってる』も『間違ってない』も、泣き出したくなるくらい聞くのが怖い。

いつか誰かが教えてくれるなんてこと無いのに、いつか誰かが出すかもしれない正解にすがって、いつまでも忘れられずに心にしまってある。



抜け出したい、逃げ出したい、忘れてしまいたい。きっとそうすれば楽なこともわかっているのに、いざ手放すとなると惜しくなって捨てられずにいる。



一度指したところからの血は止まっている。なのに空いた穴がいつまでもふさがらない。
いつか、誰かが埋めてくれるんだろうかと、また人を頼ろうとしている自分が情けなくて、不甲斐なくて、カッコ悪くて仕方がない。


あぁ、また自己嫌悪だ。いいかげん、どうにかしなければ……。

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ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時

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