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落ち着かない…… ページ6

男性「子供が大人には向かっていいと思ってんの?ましてやこっちは客なんだけど」

「もちろん、お客様は神様です。しかしいくら子供だろうが平民だろうが、人というのは古代から仲間を守るために立ち上がるものです。
ましてやこの一ヶ月間どれだけみんなが頑張ったか、努力してきたか、苦労してきたか私は知っています。だから神様に叱られる覚悟で買っているのでございます」

男性「………」




お客さんの顔がみごとに引き攣る。




「たしかにお客様の言う通り私達は子供です。ですからこれから社会に出ても大丈夫なように、こういった形で働くということの勉強をしている最中でございます。
大人から見ればただの子供のお遊びだと思われるかもしれません。それでも私たちにとっては社会を学ぶための貴重な体験なのです」




笑顔は崩さず、目をそらさず、誠心誠意心を込めて。




「そしてなにより、たった3年間の高校生活の思い出を、楽しいままで終わらせたいのです。どうか、ご配慮とお心遣いのほどよろしくお願いいたします」




膝をつき、床に正座をする。




「もちろん代金は頂きません。クリーニング代も出させていただきます。ですから今回は、私の誠意でお許し頂けませんでしょうか」

男性「………チッ。もういいから」




男性はそのまま立ち上がって去っていった。




「ま、こんなもんでしょ。………怖かったね。よく泣かずに頑張ったよ」

委員長「うぅぅ……Aちゃんんんぅ……」

「あぁあぁ、私が泣かせちゃったかぁ」




立ち上がり、隣の委員長の頭を撫で、それから店内のお客様の方をむく。




「お騒がせ致しまして申し訳ございません。それから、うちでは色つきのビニールを使っていますので混入しているということはまず有り得ません。キッチン担当が誠心誠意心を込めて作っているので、安心してお召し上がりください」




もう一度一礼すると、どこからか拍手が聞こえた。戸惑いみんなの方を見ると、泣きながら笑ってたり、一緒に拍手をしてたりしている。




「そ、それではこれより最後の劇に移りたいと思います」




なんだか居心地が悪くて慌ててバックステージに戻ると、みんなが私の肩を叩いたり頭を撫でたりした。




江「やるじゃーん。めちゃくちゃかっこよかったよ」

「………どーも。ほら、準備して」




なんだか心がムズムズして落ち着かない。でも、みんなを守れてよかった……。

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ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時

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