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生徒会長の格言 ページ44

「私からしたら、悠木ちゃんの方がうーんと魅力的だよ」

碧「眼鏡でチビで、人と上手く話せないのにですか?」

「容姿なんて関係ないよ。生徒会入ってただけですごいと思うし、絵だってすごく上手。行事だと的確に指示してくれるからやりやすい」

碧「……そんなの、わたし以外にも…」

「『人と比べることほど愚かな行いはない』」

碧「………浅沼生徒会長の口癖ですね」

「そう。『比べていいのは過去になった自分と、想像する未来の自分だ』ってね。そんなの言えるのあの人くらいだよね」

碧「……はい。比べますよ、そりゃあ普通そうでしょ」

「だよなw 友達、兄弟、見知らぬ人、芸能人、……生きてく上で誰だって他人と比べてしまう。目移りされるのが嫌で、自分だけをみて欲しくて、必死で真似するんだけど、やっぱり根っこは変わらないんだよね」

碧「………花月、せんぱい…、もしかして」

「まぁ、そういうの全部めんどくさくなったから友だちいなかったんだけど」

碧「………わたしも、生徒会に入って変われると思ったんですけど、生徒会はもう終わってしました。………またひとりです」




鉛筆を持つ手が止まって、下を向いてしまった。




「……私の場合は、相手が引っ張ってくれたんだ。行こうって、連れ出してくれた」

碧「……それがその、お友だちですか?」

「うん」

碧「はっきりそう言えるのは、羨ましいです……」

「怖いよね。私だけそう思ってるんじゃないかって。合わせないと、揃えないと友だちじゃないんじゃないかって。分かるよ」

碧「分かりませんよ、あなたみたいな人には……。………っ!す、すすみません…!先輩に失礼なことを……」

「たしかに、わかった気になってなってたかも。ごめん」

碧「………」

「でも分からないからこそ分かることもある。………はい」




手を伸ばすと、悠木ちゃんは戸惑ったような表情で私を見た。




「私は、君を連れていきたいよ」




これで、伝わっただろうか。やっぱり自分から動くのは苦手だ。何が正解かわからない。




碧「先輩は、ずいぶんお人好しなんですね」

「たぶんそれ、友だちの影響かなw」




悠木ちゃんは、おそるおそる伸ばしかけた手を引っ込めた。




碧「…やっぱりわたしは………」

「あおい」

碧「……っ!」

「………私といこう。何があるかわからないけど、一緒に探していこうよ」

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ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時

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