検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:33,048 hit

恋バナとからしくなさすぎる ページ37

夏「教えてくださいよ、おれ興味あるなぁ〜」

斉「こら、困らせちゃダメでしょ」

櫻「花月くんの恋愛話、先生も気になるなぁ〜」

斉「先生も何言ってるんですか……」

夏「だって江口せんぱい、ぜんっぜんそういう話してくれないんですよ」

「拓也にも聞いてんのかよ……」

夏「いいでしょ、ねー?おしえてー?」

「わがままか!」




なおも食い下がってくるしつこいふたりに折れ、「私の恋愛話なんて笑いどころないと思うんだけど」……と前置きをして、私は喋りだした。




「今の恋愛っていうか、初恋を引きづってるだけなんだけどね。……その人は友だちだったんだ。勝手に好きになって、勝手に憧れて、いつの間にか恋に落ちてた」

夏「幼なじみってやつですか?!」

「そうそう。……気づいた時にはもう後戻り出来ないくらい熱に当てられていて、傷つけられたのに、もう捨ててしまいたかったのに、けっきょく手放せなくて今も大事にしまってある」

櫻「初恋あるあるだね〜」

「ばかだなぁって自分でも思いますよ。子供だったしもっと上手いやり方がたぶんあった。それでもちゃんと好きだったんだよね〜……とか、えつにひたってみたりして」

夏「ほぇ〜」

「……なに」

夏「Aせんぱいも人並みに恋とかするんだ〜って思って」

「なにそれ、私をなんだと思ってるんだよ」

夏「だってこんなに美人なのに、誰に告白されても付き合わないし。社会人の彼氏がいるだとか、実は女の子が好きだとか、もしくは誰も愛せない氷のハートをもった人だとか」

「とんだ言われようだな……」

夏「後輩の間じゃけっこう有名ですよ」

櫻「あれ、俺はたしか江口 拓也くんと付き合ってるって聞いたよ?」




櫻井先生が白衣のポケットに手を突っ込みながら言ってきた。




櫻「一緒に出かけたところを見たことがあるとか、学食でいつも一緒にご飯食べてるとか、花月くんの好きな人を聞き出そうとすると必ず江口拓也が現れるとかとか……」

「あー、それはわざとですよ。断るのがめんどくさいからって『お互いが付き合ってる風を装って察してもらおう』……って一年前決めたんです」

夏・斉「「えぇ?!」」

なにげ自慢げ→←いたのかよ!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
設定タグ:男性声優 , 学園モノ , 高校生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。