個性的な帽子屋さん ページ2
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「1時の公演はこれで終了となります。次の公演は3時となります。優雅なティータイムをどうぞごゆるりとお楽しみください」
マイクを切る。これで10時と1時の公演は終わりだ。そっと裏に回る。
「キッチンどんな感じ?」
女子生徒1「ばっちし!常時滞りなく進んでるよ〜」
女子生徒2「写真映えするって結構拡散されてるみたい」
「宣伝効果かんぺきだね。くれぐれもケガだけは気をつけてね」
キッチンスタッフ「「「りょうかい!」」」
「ホールの方は回りそう?」
入「うん。副委員長が完璧につくりあげたシフト表のおかげで無理なく進んでるよ。大道具小道具から何人か手伝ってくれてるし、問題ないと思う」
「そっか。………ところで、それなんの仮装なの?」
入「これ?アリス・イン・ワンダーランドの帽子屋」
「へ、へぇ……シルクハット似合ってるよ」
入「ほんと?ありがとー。あ、お茶のおかわりはいかがですかー?」
私は3時までに暇だし、ほかのクラス見て回ろうかな……。
けんしょーくんとはやみんのクラスである隣の2年B組は、カラオケバトルをしていた。防音バッチリの教室でスクリーンに映し出された映像と歌詞。本物のカラオケブースみたい。2人とも何気にめちゃくちゃ上手い……。
2年C組はまっすーのクラス、定番のお化け屋敷だったけど、思った以上にクオリティが高くて結構びびった。とくにまっすーがやってたゾンビの特殊メイクがリアルすぎる。
良平先輩のクラスは本格的なコーヒーを出してるカフェで、とても落ち着いた雰囲気。大人も楽しめる文化祭という所を突いているのだろう。上級生だけあって策士だ。コーヒー味のロールケーキをご馳走になった。
沙織と悠木ちゃんは血みどろなメイド服姿で迎えてくれた。ノリノリの沙織とめちゃくちゃ照れてる悠木ちゃん。なぜ血みどろかはよく分からなかったけど、けっこう似合ってて可愛かった。
夏樹はひたすら屋外でたこ焼きを作ってて炎天下の中暑そう。タピオカドリンクを差し入れてあげると、特別ですよ〜といいながらオマケにふたつ追加でくれた。評判らしく昼時には長蛇の列が出来ていたようだ。
しょーたんこと蒼井翔太のクラスはリアル脱出迷路で、割と苦戦しながらなんとかゴールすることが出来た。なんでも問題は、学校一の秀才とサッカー部の顧問が考えたらしい。頭と体が痛くなった。しょーたんの笑顔で緩和。
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ななき。(プロフ) - 春さん» 春さん!いつもご覧くださりありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続編おめでとうございます!めっちゃいいです!!これからも楽しみにしてます!(^-^) (2019年11月28日 17時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年11月27日 16時