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夏の思い出と海の香り ページ33

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沙「帰りた"く"ない"ぃぃぃーーー」

増「同じくぅー」

早「もう一晩くらい泊まっちゃいましょうか〜」

浅「早見まで……。こらこら、帰っても仕事が残ってるんだから。さっさと帰って打ち合わせするよ」

沙「こうゆう時だけまじめ〜」

増「そーだぞーだー!」

早「いつもはもっと適当じゃないか〜」

増「そーだぞーだー!」

浅「はいはい。さっさと荷物まとめてー」




生徒会の面々の愚痴を軽く受け流し、大きなカバンを抱える会長。その後ろで、小さく悠木ちゃんが呟いた。




碧「………でも、少し寂しいですね」

浅「いつまでも夢は見てられない。そろそろ現実に戻ってきなさーい」

沙・増・早「「「はーい」」」




生徒会組がトランクに荷物を詰めている後ろに並ぶ。




江「ま、いい夏休みだったよな」

「そうだね。帰ったらバイト三昧だ」

江「同じく。がんばるべ」

「ですな」

良「あらあら、ふたりはもう夏休み終わったの?あと2週間はあるけど」

江「同じようなもんですよ。遊んだ分バイトしないと」

「やだな……」

江「言うなよ。帰りたくなくなる」

「奮い立たせないと気持ちが引っ張られる。早くご褒美を作らないと……」

良「ご褒美、ご褒美かぁ……いいね〜。壮馬くんは?」

斉「僕は母の実家に行くことになってます。お土産買ってきますね」




そんな私たちの様子を恨めしそうに見つめる津田先生と、白衣をはためかせながら歩く櫻井先生が最後に荷物を入れて終わり。




津「いいなぁ。俺は普通に仕事だなぁ……」

櫻「しょうがないですよ、お盆以外は出なきゃ。いうても公務員ですしね〜」

津「ちくしょう………」



外国映画みたいな反応。ほんといい声してるよな。



最後にお世話になった生徒会別館の掃除をして、4泊5日のボランティア兼合宿は幕を閉じた。



いろいろあったけど、夏らしいこともたくさん出来たし、楽しかったな……。

海の青さも、夕陽に染る空の色も、花火の弾ける音も、騒ぎながら食べた流しそうめんの味も……きっといつか忘れるんだろうけれど、それでもいつかは思い出すんだろう。

『あぁ、あんなこともあったな』
『あの頃の夏は楽しかったな』って。

きっと、たぶんね。

いい人っぽいおにーさん→←天体のかけら



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ななき。(プロフ) - 春さん» こちらにもコメントありがとうございます!これからも気長にお付き合い下さい! (2019年10月20日 13時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 新作おめでとうございます!応援してます!(^-^)v (2019年10月20日 10時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年10月19日 21時

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