�将将将�.King ページ35
志「その人たちのこと、すき？」
「大好きですよ。誰よりも、何よりも、守りたいものです。……なかなかうまくいきませんけどねw」
志「おれも」
「志麻先輩も……ですか？」
志「そう。救いたいのに救えない。みんなはおれのこと救ってくれたのに、おれは何も返せない。空っぽの人間じゃ、何も出来ないなって思い知らされるよ」
「空っぽじゃ、ないですよ…！」
突然声を上げるAちゃん。手をぎゅっと握り、じっと見つめてくる。
「『俺の変なフリにいつもちゃんと返してくれるのはまーしぃだけなんだよね』
『ゲーム、下手くそでもいっつも一緒にやってくれんねん。付き合いええよなぁw』
『志麻くんは自分を悪く見せたいんでしょうけど、根っからの優しい男やから無理ですわ』」
口調を変えてセリフを読むように声に出すAちゃん。
「貴方と会う前、3人からよく聞いてましたよ、しま先輩の自慢話。3人とも笑って、『志麻くんはほんとに優しい』って言ってました。私にも早く紹介したいって」
志「アイツらが？」
「はい。彼らのことが大切なら、彼らが大切にしている貴方のことも好きになってください」
志「………君は、好きなの？自分のこと」
「嫌いですよ。大っ嫌いです。約立たずの飛べない鳥なんて価値はない。………それでも、ふたりが好きでいてくれる私のことを、否定しないで生きていこうって決めてます」
志「嘘でも？建前でもか？」
「上辺だけだとしても、ふたりの言葉を信じたいから」
『どうせ、嘘なんだろ？』
『機嫌取りがそんなに楽しいか？』
『嫌いになるくらいなら、いっそ好きになんてならないでくれ』
『おれを否定するんなら、最初っから煽てんなよ……』
心の中で悪態をついて、本気で嫌われたくなくて笑って誤魔化して、近づく度に怖くなって距離をとる。
そんな面倒臭いおれを、3人は、みんなだけは飽きもせず必要としてくれた。
志「お前に、おれはどう見えてる？」
「怖がってるように、見えます。でも悟られないように平然を装って、平気なフリをして、興味ないって顔を背けてる」
志「そんなふうに見えてんのか」
「えぇ、私もそうです。『ふたりさえいればいい』と思いながら友達ができるのが嬉しくて。本当は正しくないことなのに『そばにいる』と言うふたりを送り出せなかった。
どんどんどんどん欲張りになって、気持ち悪くて、毎日毎日不安でしょうがない………」
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ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
