�将将�.Doll ページ24
まふくんに怒られたそらる先輩。体を起こし、のびをした。
そ「まあ、なんか居ずらかったら俺がなんとかするよ。美術室でも家庭科室でも理科室でも」
ま「そうですよ！Aちゃんもそうしてもらいましょう！なんたってそらるさんはいちばん権力持ってますから！」
そ「ふふん、まあね。それっぽい理屈並べて上を論破すればこっちのもんよ」
ま「よ、さすが裏ボス！天下のそらる！これぞ信頼される生徒会長だね！」
そ「そうでしょうそうでしょう。もっと言ってもいいんだよ？」
ま「よ、イケメン！クール！に見えてじつは天然ボケー！」
そ「おいまて、それ褒めてねぇだろ」
「あははっ、ほんと、ふたりは仲良いなぁ〜……」
そう言うと、まふくんがぎゅっと私の手を握った。
ま「僕がいますよ。どんなに周りから嫌われてても、世界を敵に回しても、僕がそばにいてあげます」
「………まふくん」
ま「君のためにピアノを弾くよ。君のために歌を贈るよ。……大丈夫、ひとりじゃない」
「まふくん…！」
ま「け、けど抱きつかれるのはちょっと恥ずかしいです……///」
「あ、ごめん！」
透き通った赤い瞳に、雪のように白い髪と肌。まるでうさぎのように儚い少年。
そ「……俺も、しょうがないから友達になってあげる」
「そらる先輩………」
そ「はい、これで少なくともふたり友達ができた。そいつらがもし友達じゃなくても、まだあとふたりもいる。ふたりって結構だよ。ねぇ？」
手をちょきにして閉じたり開いたりしてるそらる先輩。やがてぽんっと私の頭に手のひらを乗せた。
そ「……俺たちじゃ面白いことも、ワッと笑わせるようなことも言えないけど、こうして使われてない音楽室に集まって歌を歌う。そういう関係もありなんじゃない？」
群青色の瞳。猫のようにボサボサな髪。素っ気ない態度も声も、分かりにいくいけどそらる先輩なりに私を心配してくれているんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななき。(プロフ) - Noel*26さん» 見つけてくれてありがとうございます！！タイトルについては後で解説？するつもりですwこれからもよろしくです！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - ちょっと待って好き過ぎる。高評価お気に入り登録失礼します、更新頑張ってください（ ＾ω＾）（和訳タイトルが運命の年の少女だと思った私を殴りたい） (2020年1月21日 0時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月29日 17時
