第８５Q * ページ4
今日も今日とて部活であります。
８月に入り夏休みだと言うのになんと言う事でしょう。
暑さにやられて頭がぼーっとしてしまう。
まぁ午前中で終わるからいいものの。
まぁ、マネの私らよりも選手の方が暑くて辛そうなのだが。
咲「いやぁー今日は一段と暑いですね」
『暑さで溶けそう、もう無理だー』
奏「そんなこと言ってないで、あとは片付けだけなんで終わらしてさっさと上がりましょ」
凪「あー、もう動けない」
練習が終わって2人とも汗がダクダクだ。
あちーといいながら汗をタオルで拭っていく。
片付けが終わり部活も終了。解散してのんびりと正門へと向かう。
気付くと見知った背中を見つけた。
いつもよりも小さく見える背中。
『テツ、一緒に帰ろ？』
黒「Aさん...」
まぁ、いやと言われても帰る道は同じなのだが。
『なんか、こうやって帰るのも久しぶりな気がするね』
黒「そうですね」
『...大丈夫？』
黒「何がですか？」
『テツさ、今すごく辛そうな顔してるよ。』
黒「...」
『きっと私なんてテツの抱えてる事に対してなんの力にもならないけどさ、でも、話を聞いたり、一緒に悩んだりする事くらいはできると思うんだ。
だからさ、今じゃなくてもいいから、本当に、辛くて、きつくて、自分じゃどうしようもなくって、誰かに助けを求めたくなったり、何となく気持ちを吐き出したくなった時その誰かにあたしを選んでくれたら嬉しいな』
黒「はい。...ありがとうございます」
あぁ、何もしてあげれない自分が恨めしいなぁ
心がキュッと握りつぶされる様に締め付けられる様な痛さ。
きっと今の自分の顔はすごく不細工な気がした。
『明日、決勝戦だね』
黒「はい」
『頑張ってね』
黒「はい」
『もぉーテツったら、はい。しか言ってくれないじゃん』
そのあと話題は尽きてしまって話はしないまま帰路に着いた。
その間、今までにあったくだらない日常を思い出して涙が出そうだった。
あぁ、楽しかったな。
さよなら、あの時の皆。
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黒豆粉 - んああ。更新されるのを楽しみに待ってます。 (2021年3月23日 23時) (
レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ面白いです。好きです (2020年11月11日 0時) (レス) id: fc4224d472 (このIDを非表示/違反報告)
すー - 続きまってます (2020年3月7日 22時) (レス) id: 4f0402be84 (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 更新楽しみにしてます！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: 68b34ccad5 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - とても面白いです！いつまでも待つので体とかに気を付けて更新頑張ってください！ (2020年1月4日 20時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫小夜 | 作成日時：2019年4月29日 8時
