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「今日のお化粧、ナチュラルでとても可愛いですね」
「あっ、えっ、え!?」
直接的に可愛い、と言われて脳がバグって言葉が出なくなっていると、剣持さんは口元を抑えて上品に笑った。可愛い…。
「ポニーテールもまた違った印象でとても良いですね、Aさんはなんでも似合うなぁ」
「あのっ、!あんまり褒めないでください、死んじゃいます」
「死んじゃうんですか?」
「うぅ…」
グッと見つめられて、また恥ずかしくなる。剣持さんは本当にずるい。
「この後ガッくんのお家に行くので、もし不安だったら夕陽とか家長呼んでも大丈夫ですよ」
「あぇ、お家いくんですか!?」
「ゲームする予定なので。僕はAさんがいてくれるなら誰が来ても大丈夫なので」
「うっ…私もそうです!…けど、リリちゃん呼んでもいいですか?」
「是非、稽古終わりなので僕だけ制服で申し訳ないんですけど」
「全然大丈夫です!似合ってるので!」
「ふふ、似合ってるかどうか関係ありますかね?」
なんて他愛もない話をしていると、直ぐに上がりの時間になった。
「僕は外で待ってるので、ガッくんと出てきてください」
「はい!ありがとうございます」
「Aさん、バイトお疲れ様」
「剣持さんも、稽古お疲れ様!」
着替えも終わってガッくんを待っている間に鏡でビジュを確認して、絶望した。
「やばい、めっちゃダル着でバイト来たんだった…」
急いで家を出たので物凄いダル着で来てしまった。
上になにかジャケットでもあればマシなんだけど…
「なになに?Aちゃんジャケットをお求めかな?」
私の独り言をいつの間にか来ていたガッくんが全部聞いていたらしく、ニヤニヤしながら羽織っていたジャケットを脱ぎだす。
「貸してあげようか」
「ほっ、ほんとに!?」
「俺、Aちゃんと刀也さんの事応援してるんで」
ハイハイ、手広げて〜と子供でもあやすように少し声色を高くしてガッくんが羽織らせてくれる。
「あれ、私ガッくんに話したっけ……?」
「刀也さんのこと好きなんでしょ?見てりゃ分かりますよwアンタらふたりして分かりやすいんだよな〜」
「えっっぁ、嘘!バレてたの!?」
「大丈夫、俺は応援してるッスよ!だから今日もセッティング勝手にしちゃったし」
「うぅ、ガッくんありがとう…」
「任してください!頑張れAちゃん!」
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さえ(プロフ) - とても好きです…終始どきどきしちゃいました…!ここまでのめり込んで一気に読み進めてしまった夢小説は初めてです( ; ; )続きも楽しみです〜! (2022年7月30日 5時) (レス) @page30 id: 2b507589db (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - もう本当に最高です、、この年の夏はこの作品を読んでキュンキュンします、、!次の更新も楽しみにしています! (2022年7月14日 2時) (レス) @page30 id: 1248570467 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月15日 22時) (レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)
いな(プロフ) - すごく面白かったです!久しぶりにめっちゃドキドキしました‥!剣持の小説あんまりないのですごく助かります。更新大変だと思いますが頑張って下さい応援してます!! (2022年3月16日 1時) (レス) @page26 id: f1af487042 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!!! (2022年3月7日 22時) (レス) id: 74bdb3d0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かへ | 作成日時:2022年1月26日 15時