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〇※微ホラー注意 ページ12

Aはそんな僕の言葉を聞いて、急に真顔になった。

不「Aちゃん!!!戻ろう、一緒に帰ろう」


不破くんの声が後ろのトンネルにも響くと、Aは顔を歪めて泣き出した。

「帰らない、私独りになるのは嫌なの、この子をちょうだい!この子だけでいいから!」



明らかにAでは無いその”ナニカ”に不破くんは手を震わせている。僕だって例外ではない、懐中電灯を持つ手が震えた。


不「っ、Aちゃん!帰ってこい!」

剣「不破くんっ!?」


不破くんはAの所まで掛けていって、勢いよくAを抱きしめる。

不「Aちゃん!!!!!」

不破くんがまた通る声でAの名前を呼ぶと、Aは不破くんの背中に手を回してこちらを真っ直ぐに見つめた。光の無い瞳が僕を見つめて、体が動かなくなる。


Aの中に入っているナニカは、声を出さずに、口を動かした。






あ と ち ょ っ と だ っ た の に










┈┈┈┈┈┈

甲「中々時間かかりましたね」

加「おかえりなさい……って、Aさんに対して2人とも流石に過保護すぎでは?」

剣「………ちょっと、ね」

不「マジで危なかった、本気で。」

「あはは…」

剣「バカ……」

不「笑い事じゃないよAちゃん」

甲「え、何?てかなんでAちゃん泣いてるの?!大丈夫?」

加「Aさんに一体何が?」


由『戻ってきた時に、とても強い女の子の霊が慿いてるのを感じました、本当に連れ去られる寸前でしたね』

加「え、ガチやばいやつじゃないですか」

甲「怖い怖い怖い」

由『Aさんの優しさに霊が漬け込んだみたいですね、居心地というか、連れてきやすい、慿きやすい。もう100%祓ったので大丈夫ですが』

不「もう心霊モノはAちゃん出禁やね」

加「我々も確認させて頂きますが…もう3人の表情だけで怖い!w」

「自分で動画見るの楽しみ!」

甲「絶対そんなポジティブで居ていい奴じゃないよね!?」





僕だけが聞いた、あの時の幽霊の言葉。
声は出ていなくても、脳裏に焼き付くあの言葉。
あと一歩で、Aは連れていかれる所だった。

剣「…これだから、いつまで経っても過保護になってしまう」

「なんか言った?刀也」

剣「いえ、何も言ってないですよ」


霊だろうが何だろうが、僕達のAは渡さない。
僕達___主に僕が、Aをいつまでも守ってあげますよ。

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まりも(プロフ) - ゆっくりでよろしいので、どうか更新お願いします!この作品好きすぎて… (6月9日 22時) (レス) @page45 id: 3b56cb601e (このIDを非表示/違反報告)
Yでございます - 終わり………続き待ってます!!!!! (2023年1月15日 20時) (レス) @page45 id: 8caadc700c (このIDを非表示/違反報告)
ツキノ - めっちゃ好きですああああああああ (2022年9月2日 22時) (レス) @page26 id: 6ad8f5f67e (このIDを非表示/違反報告)
白 咲(プロフ) - ぁぁぁぁぁぁ……だいすきです、、。 (2022年8月27日 15時) (レス) @page45 id: 4255ee1327 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえおおおー(プロフ) - 終わり??ですか?できれば更新まってます!!! (2022年8月7日 4時) (レス) @page45 id: 1675193ac1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かへ | 作成日時:2022年1月26日 0時

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