十七話 宇髄 ページ18
Aは男をちらりと一目見たが気にすることも無く湯に浸かった。すると男は目を見開いてAに向けて指をさした
「お前…白金の髪に翠色の瞳、」
は?
いきなり自分の容姿を口に出されAは顔を顰めて男を見た。
しかしAは慣れていた。自分の容姿は日本人の様相とはかけ離れどこに行けども目立ち、物珍しく見られる事は良くある事だった。しかしこの男のようなあからさまに態度に出される事はあまり無い
Aは男に反応せずこの人間は空気だと自分に言い聞かせ久方振りの温かい湯を堪能した
男はそれ以来何も言わなかった
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翌朝起きるとAは鬼殺隊員の服を着て宿を出ると宿の入口に昨日の男が居た
「お前、鬼殺隊員だったのか」
驚いた顔をしてヅカヅカと近寄ってくる
そういう男も背に二本の刀を背負い、かなり着崩してはいるが同じ服を着ている。Aはこの男も鬼殺隊の一員だと気付いた
「ちょうどいい、お前今暇だよな。手伝え」
何も言っていないのに勝手に暇だと決めつけられる。実際暇だったのだが、Aには一応帰還と言う目的はあった。しかし殆どそれは意味もなく帰ったとして待っている人はいない
最終選別の終わりに玉鋼を選ばされそれを刀鍛冶が刀にするとそれぞれの住処に届けに行くという順でそれが成されると晴れて最初の任務が授けられるというのだが、Aには黒死牟から与えられた刀がある。新しい刀など必要無い
ここでAは帰宅を諦めた
「俺の名は宇髄天元、音柱だ。天元様と呼べ」
「おとばしら?」
「…鬼殺隊員でありながら柱を知らないのか?」
柱というのは鬼殺隊の中で最も位の高い地位だと男はAに教えた。つまり上司だ
街は朝早いというのに活気づいている
この街は日が暮れた頃に子供が失踪する事件が多発し宇髄天元はこの地に任務として呼ばれた
その事をAに伝えると昨日見かけた女と少女の事を宇髄に話した
「昨日、少し歩いた所にある田んぼ道で鬼の女が少女の手を引いて歩いてるのを見たよ」
そう言うと宇髄は顔を真っ青にしてAに聞き返した
「その少女はどうした?」
「え、そのまま鬼に連れてかれた」
「は?」
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あんこ(プロフ) - あ、あの…ホームページの方を今読んできたのですが…占ツクのも、そちらの方も、尊くて死にそうになりました…今回の占ツクの方の更新すごく嬉しかったです。更新、無理せず頑張ってください! (2019年11月6日 1時) (レス) id: c12f380ffd (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音__腐__低浮上さん» ありがとうございます!!! (2019年11月5日 18時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
非常食の玲音__腐__低浮上 - やっぱりいいですね、、、この小説()とても好きです(白目) (2019年10月24日 21時) (レス) id: 8d59e0f155 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - にゃさん» わざわざホームページから飛んできて下さり感謝です!こちらではホームページとは内容が違いますのでこちらもホームページの方も楽しんで頂けたら幸いです♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
聡舍(プロフ) - 非常食の玲音さん» ありがとうございます♪♪ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 8706bb80e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:聡舍 | 作成日時:2019年8月15日 16時