【Twisted Wonderland】優秀な放浪者 (ページ35)

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34話ページ35

sideA

A『は～な～し～て！』

足を引っ張られてる。

レオナ(あの野郎のもとに行かせてたまるか…！)

A『ふんだ！』

レオナ｢何拗ねてんだよ。｣

A『レオナ、離してよ！寝るなら私居なくても良いでしょ！』

すっと離した。

ふぅ…めっちゃ跡ついた……

もう寝たし。

A『ふんだ…』

A『…あ…』

鱗が…

もうオンボロ寮に帰ろ。

A『おチビちゃん。シャワー浴びるなら20分で上がって。入らないなら良いけど明日の朝まで使えないよ。』

監督生｢入ります！入ります!!｣

制服を脱ぐとほぼ鱗…まだお腹は蛇腹じゃないけど…

監督生｢上がりました！｣

A『…おチビちゃん。』

監督生｢？｣

A『これ、サバナクローのラギー・ブッチに渡しといて。』

お湯を溜めて寝る。

……やっぱりオンボロ寮の風呂狭い…

改築とか出来ないかな？

まあ…早めに回復するには仕方ないか…

side監督生

先輩に預かった手紙を持って翌日、サバナクローに行くと、

寮生｢なんだ？｣

めっちゃ怖い…

ラギー｢どうしたんスか？｣

見たことある…

グリム｢お前は！デラックスメンチカツサンド！｣

あぁ～…食堂の。

ラギー｢こらこら。人を美味しそうな名前で呼ばないで欲しいッス。俺にはラギー・ブッチっていう男らしい名前が…｣

ラギー・ブッチ…

A【ラギー・ブッチに渡しといて。】

監督生｢居たーー!!!!｣

ラギー｢な、なんスか？｣

監督生｢先輩から預かった手紙です。｣

ラギー｢先輩…ってあぁ、アンタらオンボロ寮の……｣

グリム｢というか監督生には役職あるのにあのダラけた奴には役職ないんだゾ。｣

先輩の耳に入りませんように…

ラギー｢そりゃA、1週間のほとんどは別の寮に居るッスから。ほぼレオナさんとこに泊まってるけど。レオナさんと喧嘩した場合はマレウスさんとこッスけど。｣

全然知らない人…

ラギー｢放浪者ってあだ名ついてるぐらい寮には帰らないッスよ？｣

手紙を読む。

ラギー｢Aはオンボロ寮ッスか？｣

監督生｢はい、多分。｣

レオナ｢騒がしいな…なんだよ、朝から…｣

ラギー｢レオナさん…｣

この人が…

先輩とよく居るのは覚えてるけど…

具合良くなさそう。

ラギー｢Aの居場所が分かったッス。｣

レオナ｢今すぐ連れて来い。｣

ラギー｢ったく……Aと喧嘩したのは自分のくせに…………Aが帰って来ないと暴れるの何とかして欲しいッス……｣

わあ……