【Twisted Wonderland】優秀な放浪者 (ページ18)

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17話ページ18

sideリオ

リオ｢よく来たのう。小童共。｣

レオナ｢…！テメェ！あん時の｣

おうおう。

｢リオ様に手出しはさせんぞ！｣

おおお…

リオ｢寄せ。白龍様の客人じゃ。｣

｢え、白龍様の…？｣

郷の者たちの顔色がみるみる変わる。

ヘビ爺｢リオや。わしが接待するから。｣

リオ｢しかし、ヘビ爺様…｣

レオナ｢テメェらノコノコと…｣

ラギー｢レオナさん、落ち着くッス！｣

デュース｢そうですよ！｣

大勢じゃのう。

｢リオ様！見て！白龍様に作ったの！｣

小さな赤い子。

磨き玉か…

リオ｢白龍様を磨くのはまだ先じゃのう…まだ疲れて休まれてるから…｣

｢そっかぁ……｣

リオ｢丹精込めた磨き玉で磨かれたら白龍様も喜ぶじゃろう。｣

磨き玉とは我ら竜人の鱗を磨く玉の事。

エース｢うわぁ…本当に人の顔に皮膚に鱗ある…｣

鱗が顕になる箇所は人それぞれ。

頬に出る者、首に出る者。

手だけが変化しない者。

蛇腹な者。

多種多様である。

ヘビ爺｢ここに白龍…いやAは眠っておる。が、ココから先には入れん。郷の者たちが入れないのにお主達が入るのも違う気がするからのう。｣

ヘビ爺様が案内しておる…

A『ｸﾞｩ……』

よく寝ている…

リオ｢A…学友が来たぞ。お前を心配して来たそうだ。｣

返事はない。

リオ｢ここに居る皆が見てきたAと違う。本来の姿で休まれてる。理由は竜人族だとバレたくないが故、変化も解かずにヒトのフリをしていたからだ。あの子に触った時に鱗のような肌だったか？否、あの子は完璧なヒトであろうとした。その結果、深い眠りになった。｣

レオナ｢知るかよ。｣

ラギー｢レオナさん！？｣

レオナ｢Aがどんな姿だろうが知ったこっちゃねぇ。｣

若気の至りか？

リオ｢若いのう。｣

｢リオ。薬が完成したぞ。全く無駄に高いものを注文しおって…｣

リオ｢おお、すまんすまん。白龍様はかなり疲れているからのう。｣

皮膚からの投薬が1番効率がいい。

値は張るが。

A『……ﾝｸﾞｩ…』

リオ｢やれやれ。爺には重たいのう…｣

監督生｢て、手伝いましょうか？｣

レオナ｢お前良い事言うな。手伝ってやるから中に入れろ。｣

ケイト｢レオナくん…強引～…｣

ラギー｢今に始まった事じゃないッスよ……｣

はは。

リオ｢わしに勝てたらな。｣

竜人族をまとめる補佐を見くびるでないぞ。