12話 ページ13
sideA
【白龍様！】
【幸運の白い龍だ！】
黙って。
【奇跡の子だ！】
【神童だ！】
お願いだから…黙って。
私の頬を白い鱗が覆う。
A『…サボった。』
学園長｢確かに竜人族は今も昔も色々言われますが…｣
A『…』
学園長｢ずっと変化し続けるのも大変でしょう。お部屋に戻って休まれては？｣
サボって良いの？
学園長｢やむを得ない事情がある生徒を無理に授業に出す事のはいけませんから。｣
やた。
学園長｢それと、私、優しいので。｣
出た。学園長の口癖。
A『…帰る。』
学園長｢お気をつけて。｣
私は元々、竜人族。
二足歩行で竜、もしくはドラゴンの獣人。
その中でも貴重な白い竜人。
白い生き物はどんな時代でもどの世界でも吉兆や幸運なものとされていた。
だから…
【神童だ！】【奇跡の子だ！】と同族に言われて
敬われていた。
‘ 私’を見てくれる人は誰も居なかった。
あ。
A『…ヘビ爺に手紙書かなきゃ…』
めんどくさい…
じゃないとめんどくさい方が来ちゃう…
A『げ…』
今日は無理だなぁ…
手も変化解けたし…
A『…レオナに会いたい…』
side学園長
竜人族。
竜人族が顔を出せば陸が出来、風が吹き、雨が降り、雷が鳴る。
そんなに言われるほど竜人族の魔力はとてつもなく大きい。
しかも、うちの生徒は
【白龍/白い竜人】
怒りで火を吹き、風を起こし、大嵐を招く。
また、その姿を見る事が出来た者は幸運を掴む。
学園長｢様々な逸話を持つ白い竜人…の中でも貴重な碧眼。｣
あの子は自分が竜人だと言わない。
言うのが怖いからと。
勿論、今も昔も竜人族に対する世界の目は鋭い。
そして、世の中の人々の中に彼女の命さえも奪おうと思うのも居る。
そもそも彼女は異世界から来た。
だから、誰も竜人族だと思わない。
何故、異世界から来たのか…
竜人は古来よりこの世界の最果てとも呼ばれる場所で誕生したはず…
学園長｢何故、うちの生徒達は問題のある生徒ばかり……｣
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莉奈 - 初めまして、この作品を気に入っており更新を楽しみにしております。ペテン師様のペースで更新頑張ってください (2020年4月6日 19時) (
レス) id: 008426968d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2020年3月30日 9時
