Welcome to villans world!!

安眠 ページ5

「っと、これでいいか。」
「いや、海藻が多くないかい？」
「あ？お前だって茨が多いじゃねぇか!!」
「ふ、二人とも落ち着いて!!」

この二人、部屋のコーディネートセンスが良すぎる…。
ちょっと魔法で直しただけ、って言ってるけどそんな要領じゃないでしょ…。

「「Aはどっちがいい？」」

いやもう私の推しが私のために争っているという事実だけで卒倒しそうなんですけど？

「わ、私のベットは二人の半々がいいです…。」
「…そうか。じゃあ俺がベット本体は作る。お前は」
「魔法をかける用意、かな？」
「分かってんじゃねぇか。」

え、なんの話。
ベット本体作ったらそれって半々じゃなくない？

「っと、じゃあ、あと頼むぞ。」
「分かった。」

そういうと、ベットが緑色の光に包まれた。

「これで安眠だよ。私の魔法だからね。」

なんてこった優しいかよ。

「んじゃ、俺らは他の部屋の掃除すっから。」
「先に寝ていて構わないよ。」
「な、何から何まですみません。」
「遠慮することはないさ。私たちはあくまで教員なんだからね。」
「じゃ、猫見つけたら叱っとく。さっさと寝ろよー。」

そう言ってバタンとドアを閉められた。

流石に1人は心細い。

「あー、誰かいないかな…。」
「いるぞぉぉぉ。」
「イィィヤァァァァ‼」

なんかいるっ⁈なんかいるって‼

「ウヒヒ、怖がらせ甲斐があるなぁ‼」
「ひっ…‼え、エイトフットォォォォ‼マルフィィィィ‼」
「なんだ⁈」

いや、早いな。
セコムかよ(((

「お、おっ、おばっ、お化けっ…‼」
「どうしたんだい？」
「あ、ここの寮ゴーストいんだったか？」
「あー、出たかい。ゴースト。」

首をブンブンと縦に振る。

「はぁ…。やんぞ、マルフィ。」
「分かっているよ。」

『この部屋に住まうゴーストよ。』
『アースラ様の庭の花になりたくなけりゃ、』
『マレフィセント様の呪いを受けたくなければ』

『この家を出て行け』

空気がドンっ、と歪んで、2人からオーラが見えた。怖い。顔怖い。

「ヒイィィィィ‼」
「逃げろ逃げろッ‼」

なんか追い払えたっぼい。
うわ、強っ。

「強い…。」
「あ？そりゃそうだろ。」
「学園にいる理事長レベルだからね。私達は。」

うわっ、強すぎじゃんか。

「アップルとジャック、ファージャも強えよ。なかなか。」
「私達が一番ではあるけれどね。」

まぁ、そりゃそうだよな。グレートセブンの手下だし。

「じゃ、おやすみ。」
「はい…。」

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