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入学許可証 ページ3

「さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ。狸くんは私が預かっておきますから早く闇の鏡の前へ。」

うおっ、押し出されたッ!!
あっぶな…。パレード見に来た観客もあんなに強く押さないわ。

さてさて、魔法は使えるんでしょうかねぇ…。

「汝の名を告げよ…」
「Aです。」
「汝の魂の形は…」

お、なんだ?

「…」

いや、無言って流石に辛いっすよ。

「…ない。」
「は?」
「この者からは魔力の波長が感じられない。一切の無である。」


はぁぁぁぁぁっっっ?!?!
異世界トリップにつきもののの魔力無限とかないわけ?
訳わかんないッ!!

「…wellwell,君、どこかで見たことがあると思ったら。」
「あ?なんでテメェがいんだよ。」

…この声って…?
いや、まさかそんなことはありえない。

後ろを振り向いたら角がついてる帽子をかぶっている人と真っ白の髪の毛に紫色の髪の毛が混じっていて、ソフトクリームみたいになってる人なんて。

「よぉ、久しぶりだなぁ、人間。」
「マルフィにエイトフット…?!」
「覚えててくれたのか。光栄だね。」

いやいやまさか。
こんな好都合あるはずがないよ…。
実際に実在していたってことでしょ?

…キャスト説明ではそんなの聞いてなかった!!

「訳は分からねぇが、要するにこっち側に来ちまったんだな?」
「そういうことらしいです。」
「ちょっと待って下さい、エイトフット先生(・・・・・・・・)。私を差し置いてなんの話を…!!」

え、先生なの?

「とりあえずコイツは今帰るところないんすよ。簡単に言うと。魔力も使えねぇし。」
「彼女、別世界の人間ですからね。」

エイトフットもマルフィも、ここでは教員ってこと?!
え、ぜひともここで学ばせていただきたい。

「とりあえずコイツは俺らに任せて下さい。どうにかします。」
「…分かりました。後で必ず報告に来てくださいね。私、優しいので。」

他の新入生は自分たちの寮に移動したらしい。周りがどれも全員イケメンでヤバかった。
そうして私はこの蛸さんと烏さんと二人になった訳なのだが。

「とりあえず、こっちから呼んだらしいな。」
「はい。」
「すまないね。こんなことになってしまって。」

私は全く構わないのだが。むしろここにいさせて欲しいくらいだ。

「あ、あの…一応帰る手立てって…。」
「ないな」「ないね。」

二人揃って即答かよ。

「とりあえずその入学許可証とやらって。」
「…あ、ありました。」

…謎にポケットに入ってた。

特待生→←狸



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すずらん - すみません。お願いなんですが、セリフの所にキャラクターの名前書いていただきたいです (2022年11月18日 18時) (レス) @page5 id: 49286b2531 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートソース(プロフ) - ヴィランズの手下達の担当教科や担当寮、などのまとめを書いてもらってもよろしいでしょうか? (2021年3月23日 21時) (レス) id: a8c1fc5263 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ(プロフ) - アルファさん» コメントありがとうございます。そ、そんな、お優しいお言葉ありがとうございます…!これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。 (2020年4月22日 19時) (レス) id: 8db39e00ea (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とてもおもしろいです!続き楽しみにしています!更新頑張ってください! (2020年4月21日 14時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チェシャ | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年3月27日 3時

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