Welcome to villans world!!

狸 ページ2

「え、ここどこ？」

なんだか暗い箱に閉じ込められている。
夢？
あ、寝落ちしちゃった感じ？

んなわけあるかァァァ!!

目の前に蓋。後ろに何かよくわかんないけどふかふかしてるやつ!!

これ棺じゃね!?
死んだ?とうとう死んだのかな??
うっわぁ…コロナ恨むわ。仕事できなかった。

「やべぇ。そろそろ人が来ちまうぞ!!早いところ制服を…。」

え、なんか追い剥ぎに会おうとしてるっぽい。
死んだやつの服、しかも20代後半の制服ってなんだよ。

ﾊﾟｶｯ

わっ、なんか眩しい。
で、目の前に狸。


は？


「狸ぃぃぃいぃ?!」
「俺様は狸じゃないんだゾ!!さっさとその服をよこすんだゾ!!」
「何言ってんの、つーか第一なんで狸が喋ってんの?ここどこ?分かんないことだらけなんだけど。」
「ごちゃごちゃうるさいゾ!!制服を寄越すんだゾ!!」
「イィィイィヤァァァァ!!!!」

なんか着てる服違う…。
あ、これ、公式のホームページに載ってたキャラたちの制服に似てない??

ちょっと待って、私こんなに早く走れたっけ?
なんか今考えてみたら自分の身体異様に軽いのに出るとこ出てるわ(((

うん。
確信した。


これ、異世界だわ。

ツイステットワンダーランド、だっけ？

ホントにこんなことあるんだ…。

「待つんだゾ!!」
「んなこと考えてる場合じゃなかった!!」

とにかくあの青狸から逃げなきゃ。
…青狸は駄目だな。ドラ○もんになっちゃう。

「痛っ!!なんなんだゾ?!この紐っ!!」
「紐ではありません、愛の鞭です!!」

おっ、また変なの現れた。校長だったっけ?

「ここにいたんですね!!全く。」

なんか怒ってる。私の方が怒りたいわ、まだまだやりたいこと一倍あったのに。
ザ・ヴィランズ・ワールド復帰にむけてめちゃめちゃゴマすってたのにさぁ…。

イケメンだらけじゃなかったら許さん。

「とりあえずここは?」
「おや、まだ意識がはっきりしてないんですか?空間転移魔法の…」

訳の分からないことを話し出したので、ざっくり要約。

・ここはツイステットワンダーランドのナイトレイブンカレッジであること。
・私は選ばれた魔法士の卵であること。
・黒い馬車が迎えに来ているはずだということ。

…確かに数日前になんか訳の分からない手紙もらったわ。

『ナイトレイブンカレッジ入学許可証』とか書いてある黒い封筒。

「さぁ、入学式に参りましょう。」

あれ、ここそういえば男子校じゃなかったっけ?

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