黒服の秘密のお仕事

42 side紫耀 ページ42

大丈夫だ…
当たっている熱と感触が
現実でゆうさんにキス出来てることを教えてくれる



堪んない…

ゆうさんの香りがどんどん濃くなって


口紅はもう取れてるし
俺の唇にうつった口紅も
ゆうさんに取ってもらった


もぅ終わんないと…
どんくらいキスしてんだろ…

ゆうさんの身体が熱くなってるし
俺の身体も熱い


ゆうさんを抱っこしてて良かったかも
じゃなかったら普通に押し倒してるよ



深く合わせてゆうさんを見ると
少し眉間に皺があって苦しそうにして

甘い、甘い息がもれる


瞳…閉じてても可愛いな…
俺だけを見てるのも可愛い…
もれる息も可愛い…

ぁぁ…ヤバい
頭溶けてきた
何なの、この人
可愛いで出来てるの、ゆうさんは
ずるいわ…



俺は好きだって気持ちを込めて
ゆうさんだけだよ、って言ったのに

返事は、はい、だけ？

そりゃお返しが、うん、だけだったら泣いちゃうよ。今わかった。心底わかった
今なら感情込めて歌えるよ



うそ
はい、にも きゅんとした



だから余計
好きって言われたくなった
俺の事が好きって
ゆうさんの声で聞きたい

え？俺が好きだからキスしてんだよね？


自意識過剰の痛い男じゃないよな？

明日…やっぱり時間あけて貰お
それで
今日の仕事中に考えてた事をやってしまおう…





絡まった舌を軽く甘噛みして
唇を離して…



離しきれない…

キスっていつ満足すんの



全然足んない

でもコレ以上はマジで
……ヤバいかも





中途半端に離して

ゆうさんの顔がぽやっとなってる



もぅ〜その表情
ヤバすぎる

俺が吸いすぎて唇もポテッとなってるし
もぅ〜…



なんなの


抱っこしたまま
ゆうさんと頬っぺを合わせて

…ぁコレ気持ちいー


「ね、ゆうさん…明日頼みたいことがあるんだけど、月曜日だからBARだよね？終わったら来れる？」
「ん…」


ねぇ、ちゃんと聞いてんの…


「それで必要なモノがあるんだけど…コンビニでチョコ…買ってきて貰ってもいい？」

バレンタインの強請ってるのバレバレだけど
も〜いいや



「わかった…メーカーとかあるのかな？…ホワイトとかビターとかビスケットつきとか…」


あれ？
その言い方…明日だよ？





バレンタイン！とぼけんなって



マジ？
え…
俺密かに期待してたのに

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