【wrwrd】割れたコップ【短編集】 (ページ5)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:4,678 hit

信じない:kn ページ5

さっきまで、Aと一緒に歩いてたんや

なんでだっけなぁ、あぁそうや、確かAが欲しいもんあるって言って、それで、えっと、なんやったっけ？

えっと、あっ!!横断歩道の信号が点滅してて、それで、走って渡ろうとして、あれ?

思い出せない。

思い出せないんじゃない。

頭の何処かでわかってた。

目の前に広がるコンクリートと、横断歩道の白線と、赤色と、車

車の下は、見れたものではない。

違う

これはAじゃない

ぴくぴくと痙攣する指先

"これ"は、一体なんだ?

Aは??どこや?

「信号点滅してる!!走ろ!」って言いながら俺の手ぇ掴んで、?

ぐしゃりって聞こえて、

うそや。

嘘だって言ってくれよ。

これは悪い夢か？

なんで？

、違う。

瞬間、音が聞こえなくなった

自分のなかで、何かが切れた

声がでない

息が出来ない

目の前のそれを穴が開くほど見詰めている目は、言うことを聞かない

人が轢かれた、なんて。

周りの人は奇妙な目で、Aにカメラを向ける

やめろって、叫びたいのに。

声がでない

何も出来ない

、

?

?、

なんで、おれ、わらってるの？

なんで、?

、わかんない、けど、なんか、すごい、こうふんする、のはな、んで?

_______________

誰かが大切な物や人を無くした瞬間が好きです

それを書きたかった。無理でした