物事は早いうちに�� ページ5
A「………稽古？？」
五条は路地の中で床にあぐらをかいて座り込み、腕の中で訳が分からない、と言う顔をしたAを足の上に乗せる。
そしてそのままスマホを取り出してどこかに電話をかけた。
五条「……もしもし。……………あぁ、見つけた。ってか保護した。普通に人間だったし小学生だったよ。しかも平部。………ん？知らない？…あ、俺…僕しか知らねぇのか。……その辺の話はまた今度詳しく。……ん…おう、じゃ切るぞ。」
そしてスマホをポケットの中にしまうと、いきなりAの頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
先程とは打って変わった態度にAが困惑していると五条は、ちょっと時間あるか、と聞く。
A「…………帰りたい」
五条「おっけ、時間あるな。
いいか。これはお前にとって、めちゃくちゃ大事な話だからな。
ひとつ。お前はこれから呪術師になる。」
A「じゅ？」
五条「そう。呪術」
そして五条はそのまま呪術界について、呪力について、呪霊についてを話した。
五条「Aが今放っている"呪力"ってのを術式に流して呪霊を祓うんだけど__」
……小学生にしては難しい説明だったが…………。
五条「…それでな、Aの名字の平部ってのが、実は日本三大怨霊の1人、平将門の遠縁の子孫なんだよ。だからかしんねぇけど、Aのとーちゃんやかーちゃんは継がなかった術式とか呪力とか継いじゃってんの。お前だけ。
でもそのままにしておくのも良くねぇし、禪院家とか加茂家が出てくる前に俺が引き取ってあげようってこと。」
話が終わっても結局Aは理解出来ていないようだったが、五条は、あー、と言って近くにいた4級のハエのような小さい呪霊を指さす。
五条「……お前これ見えてる？」
A「…うん」
五条「ほらな、やっぱり。
それを、こう。」
そう言って五条が手を少し振るとその4級の呪霊が叩き落とされる。
五条「こうやって呪霊を」
A「私、ならない」
五条「……えっ？」
Aは今五条に叩き落とされたハエのような呪霊の亡骸(呪霊になった時点で死んではいるのだが)を拾い上げる。
A「これが何か知らないけど別に悪いことしてなかったじゃん。なんで酷いことすんの…！」
五条「いや…だからそれ呪霊……」
A「酷いことされてないもん！！！」
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エドワールド(プロフ) - せ、設定の呪霊が樹齢になってますよー (2021年2月5日 22時) (
レス) id: 2a81e718d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美波 | 作成日時：2021年1月13日 0時
