洗脳 ページ1
....凍てつくような寒さの中、私はいつものように骨董品屋へ出かけた。椿の柄の美しい壺を買い、弾む足取りでうちに帰る。満足感でいっぱいだった。....その時はそんな日常の幸福が一瞬で壊れてしまうだなんて思ってもいなかった。
家に着くとなぜか庭に今まで集めていた骨董品(ほぼ壺)が散らばっていた。
A「泥棒でも入ったのかしら...」タッタッ
心配で私は駆け出した。
すると突然庭に転がった壺から奇妙な男が生えた。
?「誰もいないなんて期待はずれだ...おかしいのう...可憐な女子の匂いがするのう....」
A「あなた....誰...?」
彼は振り返ってわたしを舐め回すように見た。
?「.....ヒョッヒョッなんと美しい!私と夫婦になろうぞ!」
A「......???え????」
何を言ってるんだこいつは。急に結婚しろと?....冗談じゃない。
A「そんなのなるわけn....」
...ヒュン...
え!?どうなってるの!?
彼は8.4m先の壺から生えていた....はず...なのに今はなぜか私の手に持った椿の柄の壺から生えている。私との距離は0.4cm。
?「ヒョッヒョッ拒否権はないぞ??」
A「んむっ...!!んんっ...」
彼の唇のような右目が私の唇に触れた。得体の知れないものに口付けられているのに何故かとても気持ち良い......
A 「 ハッ......ちょっと!何するの!!?/// 名前も知らない方にせせせせ..接吻されて...しまうなんて...///」
玉壺「おや?名乗ってなかったのう。私は鬼の玉壺。貴女の名前は知っている。Aだろう?」
A「なんで...知ってるの...?」
そんな会話をしてる最中もなぜか私の唇はとてつもなく寂しくてなぜか彼の唇を求めていた。
玉壺「ヒョッヒョッ!顔が紅潮してきたのう!私の唇が欲しくて欲しくて堪らんのだろう?」
A「そんなわけ...ない.../////」
玉壺「ほう...面白い女子だ!ますます気に入ったぞ??」ガバッ
玉壺が、そう言った直後今度は左目の唇が私の唇に触れた。もう...限界だ。
玉壺「これでもう我慢ができぬだろう..正直に言え。私の本当の唇が欲しいと。」
A「.....欲しい...///玉壺のほんとの唇で口付けて...///」
もう私は玉壺の柔らかな唇に囚われてなにも考えられなくなっていた。
玉壺「ヒョッヒョッ!よく言えた。ご褒美をやるかのう。」
玉壺は今度こそ本当の唇でわたしに接吻をした。...私はもう玉壺から逃れられない。私と玉壺は抱き合いながら闇に消えていった。
終わり
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作者名:椿の柄の壺 | 作成日時:2020年1月22日 19時