【無題】06 (ページ1)

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【夢でもし逢えたら】01(弟) ページ1

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あれ、どこだろう･･･

気付いたら見覚えのない街にいた。

横を通る人の顔はどこかぼんやりしてて
よく見えない。

ここがどこかわかる場所はないかと
道沿いにある看板を探して歩いた。

『あ、あった』

ちょうど向かいの道に看板が見えた。

『･････････』

地図が読めない。
読めないというかぼやけて見えない。

周りを歩いている人と一緒。

少し怖さを感じ始めた時、後ろから声をかけられた。

『Aちゃん』

後ろを振り返ると見たことのない男の人。

背が高くて、がっしりとした身体つき。
赤い髪が印象的で、いかつい顔。
だけど表情は優しく見える。

私のことを知ってるみたいだけど
私はこの男性を知らない。

『あの･･･どこかでお会いしましたか･･･？』

『覚えてないの？夢で何回も会ったじゃん』

『･･･え？』

この人、何を言ってるんだろう･･･。
夢で何回も会った？
どういうこと？

『俺、弟者だよ。ほんとに覚えてない？』

『おと、じゃ･･･さん？』

名前を聞いても全然記憶にない。

『とりあえず、どこかに入ってゆっくり説明するよ』

知らない人に着いていくのは大丈夫なの？
と考えた所で他の人は顔がぼやけて分からないし
ここがどこかもわからない。

そんな中、この男性だけが顔がはっきり見えて
私のことを知っている。

他に選択肢はない。

『そうですね』

軽く頷いて男性に着いて行くことに。

男性は近くにあったコーヒーショップに
入っていく。

店員さんも顔がぼやけてる。

コーヒーも買わずに椅子に座る男性。
ちょっと戸惑いながらも向かいの椅子に座った。

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