YouTuberの友達です。 8 【東海オンエア】

彼氏について ページ13

「はあ、いいなあ」



て「なにがー？」



「私も彼氏ほしい」



て「は？」



「いやごめん顔が怖すぎる」



ベランダで携帯見ながらアイス食べてたAから出た衝撃のひとこと。友達の彼氏できました報告を嫌という程見たのだろうか。



ただ、びっくりした。Aがそんなん言うと思わんやん。



編集する手を止めて網戸越しにAを見上げる。



Aもそれに気付いて分かりやすく顔を顰めてみせた。



「高校生最後くらい一緒に花火とか見たいやん？彼氏と」



て「俺らとで良くない？」



「とは別で」



て「花火1回しか無くない？」



「別の場所行くやん」



て「面倒臭いことない？」



「彼氏となら楽しいやん」



て「危ないやん女の子が1人で浴衣着て遠出するとか…」



「なんだコイツ…」



言い訳ってこんなにすらすら出てくるものかと、自分でも驚く。Aはドン引きしてるけど気にしない。



何年間も一緒に生活を共にしてきた大事な女の子を、何処の馬の骨かも分からん奴に簡単に差し出すことがあろうか。



多分ここに虫さんがいたら俺は大人気ないってめちゃくちゃ叱られるんだろうな。でもしょうがないやん、誰にも渡したくないんだもん。



Aが網戸を開けようとするタイミングで中から網戸を押さえつけて、ちょっとしゃがんで目線をAに合わせる。



いつもは自信に満ちている瞳が不安定に揺れて、不安げな視線に変わった。



この視線でさえも本当は独り占めしたい、とは流石に言えんけど。



邪魔するつもりはないから、せめてAに好きな人ができるまでは隣にいさせてよ。



て「俺が生きてる間は彼氏ダメです」



「うわ！てっちゃんは彼女いたことあるクセに！ばかやろー！」



て「よそはよそ、うちはうち！満足するまでボロカスに言いなさい！全部受け止めてやるよってな！！愛してるぜA〜！！」



「…マジでこの人今日なんなん、臭いし」



て「臭いに関してはごめん」



────────



更新遅くなり申し訳ありません(;_;)
最近は忙しすぎてお話すら考えておりませんでした…(;_;)
もしよければリクエストなどして下さると喜びます(;_;)
これからも亀更新ですがどうぞよろしくお願いします(;_;)

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