東京旅行《聖夜さんリク》 ページ19
マ「…もう帰んの？」
「今日泊まったら帰る。明日の朝に出る予定」
マ「はぁ？早くね？」
「用事あるから」
マ「じゃあもっと早くに来てくれれば良かったじゃん」
「不可」
マ「…」
洗濯物の山に頭から突っ込み、恨めしそうに私を睨みつけるまほっちゃん。
Aも大変やねぇ、って言ったせいでまほっちゃんに蹴られるカイトを一瞥してソファに深く腰を沈める。
長時間の移動で体がかなり重い。
小さくこぼしたはずのため息に気が付いたのか、まほっちゃんが怪訝そうな顔で私の方を振り返った。
マ「風呂入って寝る？」
「んー、まだいい」
マ「でも明日早いんじゃないの」
「うん」
マ「体壊すぞ」
ぶっきらぼうにそう答えたかと思うと、服の山から適当にTシャツとパンツを引き抜いて私に投げる。
あ、これ使っていいよってことね。パジャマ持ってきてるけどね。まほっちゃんやさしいね。
パッと見は乱暴に見えるんだけど、実は彼なりの不器用な気持ちの伝え方だったり。
色んな人から慕われるのが分かるなぁ。
「ふ、ありがと」
マ「シャンプーとか俺のやつ勝手に使っていいから」
「ありがとね、何から何まで」
マ「あーい」
さっき渡されたTシャツとパンツを持って、大きなあくびをしながらお風呂場へ向かった。
━━━━━━
「お風呂ありがとう、…どわっ」
クーラーの効いた部屋に軽く身震いをすると、冷えきった手にぐいっと腕を引かれてソファに座らされる。
「手冷たすぎ」
マ「誰のせいですか」
「クーラーの温度ガンガンに下げるあなたのせいだと思いますが」
マ「ド正論じゃねぇか！」
つまんねぇの、って呟きながらどこからかドライヤーを構えた大魔王。
顔いっぱいに悪戯っ子のような笑みを湛えて。
マ「髪の毛乾かして欲しいんでしょ？俺が乾かしたげるよ」
「…それは言った覚えないし、いらない」
マ「も〜、照れんなってお嬢さん！」
魔王から少し距離を取るように後ろに下がれば、更に口角を上げて距離を詰めてくる。
流石に3m程先にいてニマニマしながらこっちの様子を伺うジンくんに助けを求めようと、目線だけをテレビの方へ向けた。
次の瞬間、ずしっと全身に感じる重み。
「おもぉぉぉい！髪グシャグシャなる！」
マ「うぇ〜い」
「ジンくん！動画撮らんで助けて！」
ジ「あ、Twitter載せてからでいい？」
「裏切り者ぉ！！！！」
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むめ(プロフ) - 優さん» ありがとうございます(；▽；)嬉しいです(；▽；)更新めちゃくちゃゆっくりですが、どうぞお付き合いください(；▽；) (2019年1月2日 20時) (
レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
優 - めちゃくちゃ好みの作品です！更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: b364b26750 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - むめさん» 全然大丈夫です！ (2018年9月9日 21時) (レス) id: d9dc425cfd (このIDを非表示/違反報告)
むめ(プロフ) - いちごみるくさん» リク了解しました！！ドラマとかそんな感じでも大丈夫でしょうか...？？( ´艸｀) (2018年9月9日 16時) (レス) id: 31725d356a (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - リクエストいいですか？てつやと2人で買い物に行って車が赤なのに突っ込んできて、てつやがひかれそうなところをたすけて代わりに引かれてしまう、そして記憶喪失になる的なのできますか？記憶はそのうち取り戻す的な感じで、お願いします！ (2018年8月28日 20時) (レス) id: d9dc425cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめ | 作成日時：2018年6月15日 1時
