YouTuberの友達です。 5 【東海オンエア】

愛してるゲーム ページ27

て「A、あれやろう、あれ」



「わからんわ」



て「えっとー…あ、思い出した！愛してるゲーム！！」



「ひぇー、地獄絵図やん」



てっちゃんが突然やろうと言い始めたのは、一時期流行った(？)『愛してるゲーム』。



『愛してる』『もう１回』のやつ。



照れたら負けなんよね。



できるだけ不機嫌な顔をしててっちゃんを睨みつけるけど、てっちゃんはもう腕まくりをしてやる気満々。



一体何のためにやるのでしょうか。



「私まだやるって言ってない」



て「細かいことは気にすんなってー、わかちこでしょ？」



「意味わからん」



て「じゃあAが先に『愛してる』って言って！」



「はぁ？せめてお前からやれや」



て「冷たすぎる！！ねぇお願い！！」



「編集しろや」



て「これ終わったらやるから〜！」



お願いお願い〜、って私の頬に自分の頬を擦り付けてくるてっちゃん。



この人鋼のメンタルやから、これやり始めたらお願い聞いてくれるまで続けるんよね。



正直怖いしとりあえずめんどくさい。



…とっととゲーム終わらせて、編集やらせよ。



「分かった、これ終わったら絶対に編集な」



て「ほんとに！？A好き！！」



「いいから離れろ」



引っ付いてくるてっちゃんを引き剥がし、できるだけ近くに座った。



下手くそな鼻歌を歌うてっちゃんの顔をぐいっとこっちに向ける。



突然のことに驚いているのか、大きく目を見開いたマヌケ顔のてっちゃんと目がばっちり合った。



恥とかもう今更やし。



てっちゃんの目にかかっているだいぶ伸びたオレンジの髪を流しながら、お決まりのセリフ。



「愛してる」



て「っえ、…？」



「いや、愛してるって」



て「お、俺も…」



「ん？もう1回、やないの」



て「もう1回、」



「無理無理、こっちに向いて言ってもらわんと」



て「…あぁぁぁ！！！ダメだ！！これやめよう！！！！」



「勝った」



私の腕を掴んでゲームを止めたてっちゃん。



これはタイムとかじゃなくて、勝ちってことやんな。



「編集してどうぞ」



て「…このゲーム、俺以外としちゃダメね」



「それはどうかな」



て「先に言っとくわ、Aとこのゲームしたら2人に1人はぶっ倒れる」



「なわけ」



…このゲームをゆめまるくんに撮られてたことに気付くのは、まだだいぶ先の話。



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またテスト期間が始まりそうです( ；∀；)

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