人魚姫の唄声 ☆ ページ21
モ「チルタリスにパワージェム！」
おっと、させないよ? チルタリスに手出しをさせはしないからね。そう思い、私は目覚めるパワーを指示する。
よし。それなりに効いてるね。続いてアヤネがハイパーボイスを指示する。大きな声が響き渡り、それを聞いた美園のワタッコは目を回して倒れた。
倒れたワタッコを見た美園は、嫌そうな顔をして小さく舌打ちをした。
んん…?舌打ちって、ちょ…。自分のポケモンに対してその態度、ありえないんだけど。
美園はワタッコを戻し、シャワーズを繰り出した。このままトキワで行こうか。
「冷凍ビーム!!」
おっと。冷凍ビームはくらったら痛いなぁ…。よし、ここはもう一度…!!
「目覚めるパワーで威力を弱めて!!」
トキワのめざパは炎タイプ。だからこの技を冷凍ビームに当てて、威力が少しでも弱める作戦よ。
めざパが当たった冷凍ビームはトキワに当たった。が、やはり大した威力はなくなったようだ。トキワはケロッとしている。
さーて、反撃しちゃうよ。ギガドレインを命令すると、シャワーズは倒れた。
「っ…!!ギャロップ!!」
最後はギャロップか。ここは一旦トキワには戻って貰おうかな。
「トキワ、戻って。ミカナ!」
アシレーヌのミカナを繰り出すと、泡沫のアリアを指示する。が、相手の方が早かったようだ。
ワイルドボルトで突っ込んできた。それをくらったミカナは少しきつそうな様子を見せたが、すぐにキッと目つきを鋭くさせてギャロップを睨んだ。
よし、もう今の彼女の体力じゃ、激流発動してるかな?
「ミカナ、良いよ。やっちゃって!!」
そう言うと、彼女の唄声がフィールドに響き渡り、水のバルーンを周囲に拡散させた。
泡沫のアリアをくらったギャロップが逸れに耐えられるはずもなく、横に倒れた。
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