episode3 ページ3
新たな選手たちが加わり、マネージャーも加わり、新体制での年がスタートした
まぁ、なんとかやれてる気がすることに一先ずほっとする
でも1つ、気がかりなことがあった
「御幸先輩!おつかれさまです!」
御「おー、さんきゅ」
新しくマネージャーになった湊月琴羽
どう考えたって、一也と距離が近い
『……』
その様子を遠目から眺めていると
倉「嫉妬か?」
絡んでくるやつが1人
沢「顔怖いですよ姉さん」
いや……2人いた
『うっさい』
倉「御幸もアホだよな〜」
沢「キャップがどうしたんですか?」
察しのいいやつと鈍感なやつ1名ずつ
『うっさいなぁ2人とも』
倉「ヒャハッ」
むしゃくしゃする
満更でもなさそうな一也にも
こんなことで腹が立ってる自分にも
『……打とっかな』
倉「……え」
私がバットを持った瞬間に真っ青になる倉持の顔
『監督に許可もらってるし』
倉「…嘘だろおまえ」
『まじ♡』
『一也!主力メンバーノックするよ〜』
倉「くそー!御幸のばっかやろー!」
御「え?俺のせいなの?」
倉持と同じくらい顔を青くする主力メンバーと
生きる気力を無くした倉持
『さぁさぁ!外野からいくよー!』
打席に立って声を張り上げる
最近ではノックを打てるまでに握れるようになったバット
「こいやAー!」
『いいよ!いい元気だよ!』
捕れるか捕れないかギリギリのラインに打つ
飛び込むことで真っ黒になっていくユニフォーム
御「まじ鬼」
『…はい、キャッチャーゴロ』
御「まじで鬼ィ!」
ピーゴロでもいいようなゴロを一也の目の前に転がしてやると叫びながらボールを追う一也に思わず笑う
ファーストに綺麗な送球
『ナイス…天才捕手』
御「……いいゴロでした」
………………
琴「あれって、A先輩ですよね」
唯「うん!上手いよね」
幸「まぁ、全部御幸のためなんだろうけど」
琴「……ふーん」
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作者名:玲海 | 作成日時:2020年2月13日 22時