【センラ】イジワル彼氏のプログラム/sera ページ7
泣き顔を隠すようにセンラくんの背中に抱きついた。涙越しに伝わってきたのは、少しの熱と、大きな心臓音。
自己中心的な意味の分からない言葉の塊をぶつけてしまった。きっと、センラくんに呆れられて捨てられるんだ…。
「……Aは、僕とこれからもずっと一緒におってくれるん…?」
「……だから、そういってるでしょ…。…っん」
そう言うといきなり振り返ったセンラくん。そして、唇に当たる久しぶりの感触。
「…な…!」
「……不安にさせんとって。マジで焦ったんやからな。…それに、いきなり年上らしく翻弄してくれちゃって。センラ、びっくりしましたわ」
そう言って唇をペロリと舐める仕草をした。熱っぽい眼差しが、より一層彼の纏う色気を増させる。
「……センラく、もしかして、猫被って…?」
「まぁ、ね。だっていきなり本性出されたら怯えちゃうでしょ?」
「……」
ポカーンと呆然とする私はきっと今、すごい馬鹿な顔をしてるだろう。それだけに、衝撃的なカミングアウトなのだ。
優しくてかっこよくて、理想の王子様みたいな彼が、こんな人だとは思うまい。
「……一瞬でも年下らしくて可愛い、なんて思った私が馬鹿だった……」
「そうですねぇ。まぁでも、Aも若干猫被ってたっぽいですし?お互い様でしょ」
「うっ…否定はできない…」
子供っぽくて、言葉足らずな年上彼女な私。
意地悪で計算高いけど、たまに可愛い年下彼氏な彼。
お互いの想いが変にすれ違っていけれど。
「じゃあ今日はお祝いに家で飲もか」
「何の祝いか分からないけどいいね。行こ行こー」
「ほんま生意気やなぁ。それでも年上なん?」
「あーなんか萎えたなー帰ろうかなー」
「ごめんって!」
結果良ければすべてよし、じゃダメですか?
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キリカ@低浮上なうです(プロフ) - コラボ最高でした〜!いつも読ませて頂いている作者様揃いで、完璧に私得でした(笑)執筆お疲れ様です! (2018年9月20日 17時) (レス) id: 83003a603d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:参加者一同 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/seyu/
作成日時:2018年9月8日 19時