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吹奏楽部と×××××_真相 ページ12

「はは、騙して悪かったね。」

「僕はこの通り、もう死んでるよ。」

そう微笑むと、うっすらと人魂が浮遊しているのが見えた。

「...何が目的だ?」

鋭い目付きで谷口が問いただす。

「別に...僕はピアノが好きだからここにいるだけだよ
それ以外に目的はない。

「...ここまで知られたんだ、少し話してもいいかい?」

「僕は11年前に死んだ。

気づいたら浮遊霊になってたんだ。

それから気の向くままにピアノを弾き続けてるけど

それだけさ、君たちとは何ら、変わらないだろ?」


「ねぇ、新崎くん?」

藤色の瞳が、妖しく細められる。


「...もう、ここには来なくなるのか?」

「新崎...!」

「君たちが大人に言わなければ、...そうだね、たまに来るよ」


「まだ...友達でいられるのか?」

「ふふ、驚いた。君も物好きだね。

いいよ...僕らは友達だ。

君が、僕を忘れるまではね。」

「谷口も」

「え...俺...?」



「聞いていかないかい?…ピアノ。」

あとがき+続編について→←吹奏楽部と×××××_lastword.



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作者名:白しらす | 作成日時:2019年5月13日 2時

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