誘拐されまして 52 ページ18
嵐が過ぎ、オカン組も一息つく。
夜「A、研磨と月島は何でもいいっていうと思うか
ら、適当に持ってってやって。」
『はーい！』
冷凍庫をあけてバニラとストロベリーのアイスとスプー
ン３つを手に取り、リビングに向かう。
『蛍！研磨！あいす！！』
月、孤「ありがと」
スマホをいじっていた月島は顔を上げ、手を伸ばしてス
トロベリーのアイスを受け取る。
孤爪はというと、ゲームに夢中なようでゲームから目を
離さず、そこ置いといてと小さく呟いた。
Aは月島の近くに座り、アイスを味わい始めた。
『おいしー！抹茶だよ！蛍も食べる？』
月「…いい」
スプーンをこちらに差し出すAを見て、一瞬顔をし
かめる月島。
『じゃあストロベリー一口ちょうだい！』
月「嫌に決まってるデショ」
満面の笑みのAを一蹴すると、Aはあからさま
に落ち込む。
日「月島！いじめたらダメなんだぞ！」
灰「A！俺のあげる！！」
木「チョコチップもうまいぞ！」
そんな一部始終をみていた日向達が必死にフォローす
る。
『ん…おいし…』
灰羽から差し出されたスプーンを口に含むと、表情が少
しだけ明るくなった。
日「俺のもあげる！ほらA！」
日向がAの口元にスプーンを持っていく。
『ありがとう…』
日向のアイスを味わうAの表情は、また少し明るく
なった。
木「俺のも食え！」
灰「木兎さんのは日向と同じ味じゃないですかー！」
木「別にいーだろ！俺だってAにあーんしたいー
ー！」
駄々をこねる木兎をみているうちにAを含む全員が
笑顔になっていた。
『木兎さん！一口ください！！』
木「おう！！いっぱい食え！！」
夜「月島も変な意地張らずに一口くらいやればいいの
になー」
菅「おとなげないな〜」
赤「月島はもう少し優しくしてやってもいいんじゃな
い。」
月島はオカン組に嗜められ、居心地が悪くなる。
一瞬考える素振りを見せた後、しぶしぶとAの方に
向かっていく。
月「…はい」
ぶっきらぼうに差し出されたスプーンがささったアイ
ス。
アイスをたくさん分けてもらってにこにこしていた
Aがきょとんとする。
月「リエーフのと同じ味だし、いらないならいらないで
いい。」
そう言って引っ込めようとするが、即座にAが受け
取る。
『蛍！ありがとう！！』
そう言ったAの笑顔は最高にきらきらしていた。
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山田中 - やった！更新された！最高！ (2022年8月15日 2時) (
レス) @page22 id: 66acc9b5ba (このIDを非表示/違反報告)
最高です！ - さいっこうです、、！ (2022年7月21日 22時) (レス) id: 66acc9b5ba (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - やばい鼻血出ます()めっちゃ好きですｩｩｩｩｩぅ!!更新待ってますｳうう (2022年7月12日 22時) (レス) @page16 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
みい - 全然更新されないよォォォ！！！まぁ忙しいのは知ってるんだけどサァァァ！！！！！！今まで見てきた中でこの作品が一番好きなんだよｫォ！！！ (2022年2月2日 22時) (レス) @page16 id: ab251f444b (このIDを非表示/違反報告)
かな - ﾎﾟｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫ！{喜びの叫び) (2022年1月3日 1時) (レス) @page16 id: ab251f444b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずめ | 作成日時：2019年3月19日 22時
