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名前を知った時の感想は 、
「 こんな名字初めて見た.. 」
だった 。だって珍しくない?
いのお けい なんて 。名前だけ見たらまるで女の子 。
容姿はもさい男子だけど..()
でもあの黒髪とマスクに隠された姿を知っている俺にとっては
「 いのおくん 、かぁ... 」
ただの可愛いオトコノコ 。
でもまだ話したりない 。だって...アレは話したってうちに入らないよね 。
俺が一方的に話しちゃって怖がらせちゃったもん 。
リベンジは明日!なんなら下駄箱で待ってよう 。
そう決めたら俺の決意は固くて 。
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「 いっちば〜ん 」
ただいのおくんに会うために、いや 。会えるんだけどね?
話すためにいちばんに学校に来た 。もちろん有岡くんたちにメールしたし 。(彼女でも出来たかって言われたけどそんなんじゃない())
いのおくんって何時くらいに来るんだろう...
いつも教室に来るのは遅いけど..学校に来るのも遅いのかな...
焦った声と謝ってる声しか聞いてないし 、きちんと話がしたいから放課後とかに待ち合わせの方がいいかな〜
なーんて考えてたら遠くにひとつの人影が見えて 。
近づくにつれ分かった 。...いのおくんだ 。
俺はまた怖がらせたくなくて 、下駄箱から少し離れて教室に向かう階段の近くから下駄箱の様子を伺うことにした 。
下駄箱で靴を入れ替えたいのおくん 。てっきりこっちに来ると思ったらそれは計算違いで 。
とことこと向かった先は
__保健室 。
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作者名:らて | 作成日時:2017年8月17日 18時