ナポレオンに喝采を！３【あんスタ】

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「…ねえ、今日の課題でなんかあった？」



普段と変わりない声音。

だけど、ひなたの瞳は鋭かった。




「…いつから、気づいてたの？」



鋭い眼差しは一転、ふわりとひなたは笑った。



「最初から」



降参だ。

そう思えば、ひなたがみんなでお泊まり会をしようと提案したのは私のためだったのかな、なんて。




「流石だね。…うん、日和先輩に厳しいこと言われちゃって」



はは、と頰をかきながら、私は今日会ったことを話す。



「魔法で人を傷つけない、なんて夢物語だ。それで一番傷ついて立ち直れなくなるのは自分だ、って言われてさ。

＿悔しかった。やってみなきゃわかんないじゃんって言い返したかった。

でも、日和先輩の言ってることは正しいのもわかってる。



どうすれば、いいんだろうね」





どんなに足掻いたって、誰も正しい生き方を教えてくれない。

だって、正しい生き方なんてないから。




私は日和先輩の言っていた言葉を思い出した。



“捨てる勇気を持つ者が、英雄となる”




……本当に、その通りだ。






「____だからAは、それでいいんだ？」




ひなたが紡いだ言葉は、驚くほど投げやりな答えだった。





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