ツンデレな彼女を口説きたいpart2

ツンデレその92 ページ46

どこに食べに行くか迷った末、ファミリーレストランに行く事になった。


店内に入ると、お昼時だからか客が結構居た。


「混んでるな」

「そうね」


颯真と来里が頬に汗を垂らしながら、周りを見ていると店員が二人に気づいたらしい。


こっちに向かってくる。


「二名様でしょうか？」

「あ、はい」

「空いてる席にどうぞ」


颯真と来里は、適当に空いてる席に座る。


だが、席に座った瞬間颯真は向かい側に座っている来里の方に身を乗り出す


「なぁ、さっきの店員どっかで見たことないか？」


「そう？ あんたの気のせいじゃないの？」


颯真が言うが、来里はさして気にしていない様子だ。


視線は、メニューの方を向いたままだった。


「いや、絶対見たことあるって」


「じゃあ、どこで？」


「それは....」


颯真が答えられずに居ると、さっきの店員が水を二人分持ってきた。


長い茶髪のストレートヘアーに中性的な顔立ち。


颯真は、この店員をどっかで見たことある気がした。


「ったく、あんまりジロジロ見るもんじゃないわよ？」


無意識のうちに見てしまっていたらしい


店員が去っていくと、来里はヒソヒソ声で注意してきた


「あ、あぁ」

ツンデレその93→←ツンデレその91

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す