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ツンデレその87 ページ39

しばらく呆然としていた私は、不意に後ろから誰かに抱き締められた。

驚いて、身体がビクッとなる。


「な、何!?」


振り返ると、クラスの男子が恍惚とした表情で私に抱きついていたのだ。

キモいんだけど...

私が完全にドン引きしていると、その男子は嫌らしい声で言葉を続けてくるのだった。


「来里ちゃん、君も姫夏ちゃんに誘われたの?」

「え? まぁ、そういう所かしらね? それより、離してくれない?」

「嫌だ。僕、ずっと来里ちゃんにこうしておきたい」


そう言って男子は、私をもっと強く抱き締めてくる。


「来里ちゃんって華奢だねぇ。でも、ちょっと胸がないのが惜しいよね」


その言葉で私の怒りがマックスに達した。

男子の頬に思いっきりビンタをしてやる。


「ふざけないで!!」


これでコイツも参ったことだろう。

そう思ったのに...


「最高だよ、来里ちゃん。もっと僕にビンタしてよ」


参るどころか、さっき私が叩いた頬を押さえながら、縋るようにそう言ってくるのだ。


「な、何なのよ、あんた。キモいわよ?」

「うん。その可愛い声で発される罵倒もいいね。もっとその声で僕を罵ってくれ」


何で、何でこんな奴がここに居るのよ。

私が完全にこのドM男子にドン引きしていた時だった。


「おい、来里に何やってんだよ!」


颯真が間に割り込んでくる。


「神崎、貴様に来里ちゃんは渡さんぞ!」

「それは俺のセリフだ!」


二人が謎の睨み合いを始める。

何なの? この争い。超無意味な気がする。

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設定タグ:男主 , ツンデレ , オリジナル   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
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*くらげ*(プロフ) - コメント失礼致します!!読んでて凄くドキドキしました!!お気に入り作者登録&お気に入り作品登録失礼致します!!続き楽しみに待ってます!!長文失礼致しました! (2020年7月2日 14時) (レス) id: 95c16b8e58 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 殺戮アリスさん» ありがとうございます(*≧∀≦*) (2019年3月15日 17時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮アリス(プロフ) - 面白かったです! (2019年3月15日 16時) (レス) id: 966ac381c6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ランさん» アドバイスとコメントありがとうございました!!参考にさせていただきます!! (2019年3月12日 21時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - 一つアドバイスをさせてもらいますと、会話文が続くところは改行を少なめにしてみた方がいいと思います。地の文と会話文の区別をはっきりさせた方が良いと思いました。個人のアドバイスなので参考程度にしてください。イベントに参加して下さりありがとうございました! (2019年3月12日 19時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月4日 18時

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