検索窓
今日:2 hit、昨日:25 hit、合計:12,030 hit

二十三ノ怪ー紫陽ー(弍) ページ34

芦屋くんは、今気づいたようで顔色が青ざめていた




芦「あ、安倍さん・・・神山さん」




こちらに助けを求める芦屋くんに私は苦笑いするしかなかった




禅父「お?腰の痛みが消えた・・・!?」




芦屋くんがヤヒコを抱き上げ、禅子父の腰が軽くなった




禅子父は立ち上がり、芦屋くんを見る




芦屋くんは禅子父に怯み、ヤヒコを離した




ヤヒコがこっちに向かって走ってくる




ヤ「Aー、おんぶして!」




「いいよ、こっちおいで」




ここで駄々を捏ねられても困るので、仕方なくヤヒコをおんぶする




一方、芦屋くんは禅子父にとんでもない誤解を受けていた




見かねた禅子が芦屋くんに助け舟を出す




禅「お父さん、あのね。実は花繪、霊感があるの」




え、それで納得するの?




禅子は続ける




禅「お父さんの背中に取り憑いてた幽霊を花繪がとってくれたから腰の痛みが消えたんだよ・・・」




禅子父が一瞬固まり、芦屋くんに尋ねる




禅父「幽霊?」




禅子父は芦屋くんを見る




禅父「おおおおお前ッ・・・幽霊が見えるのか?いるのか今ここに!?しかもアレか?お・・・俺の腰に憑いてたって!?」




今度は禅子父の顔色が青ざめていた




芦「えーーっと、ちょーーー憑いてましたよ」




芦屋くんは禅子の嘘に乗っかり肯定する




それを聞いた禅子父はビクッと体を揺らした




すると、隣にいた禅子が話した




禅「お父さんね、自分に全く霊感がないからこそ君が悪くて苦手らしい」




安「よくそれで僧侶になったな・・・」




禅子父は芦屋くんに幽霊がいないか確認する




禅父「お前・・・今度(うち)に働きに来い!」




芦「・・・はい?」




またあらぬ誤解を受けてしまったみたいだった




禅子父は除霊の依頼を芦屋くんに頼んでいた




芦屋くんは私たちに助けを求めるが、あそこまでいくとどうにもできないので聞こえてないふりをする




隣の禅子を見ると、芦屋くん達の方を見つめていた




ヤ「あれー、禅子?珍しいね。嬉しいことでもあったの?」




ヤヒコは口角を上げて、禅子に問いかける




禅「うん。ちょっとね・・・ちょっとだけだけど、お父さんと花繪がね、仲良くなってよかったなぁって」




微笑みながら言う禅子




再び芦屋くん達を見ると禅子父が芦屋くんに詰め寄っていた




禅「それよりも・・・禅子とここで何してた?」




詰め寄る禅子父に




「そ、そうかな?」

二十三ノ怪ー紫陽ー(参)→←二十三ノ怪ー紫陽ー(壱)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
157人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まるすけ。 | 作成日時:2020年2月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。