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十一ノ怪−法池−(陸) ページ43

立「イツキ、“毛玉くんを奉公人にしろ”。これは法律(ルール)だ」




イツキは法律(ルール)に逆らえるはずもなく




安「・・・・・・わかった」




イツキは、渋々と言った感じでモジャくんを奉公人にした




イツキが物怪庵を呼び、躙口(にじりぐち)が開かれる




安「お前ら先に入れ」




「イツキ、私立法に話あるからまた後で迎えに来て」




安「じゃあ、話し終わるまで待つか?」




「ううん、大丈夫。先帰ってて、少し時間かかりそうだから」




「立法、先部屋入ってていい?」




立「ああ、構わないよ」




「ありがとう。じゃあ、イツキまた後でね」




安「ああ」




そう言って、部屋に向かう




スッ




襖の開く音がした




「おかえり、立法」




立「ナツキ、話って何だい?」




「話があるのは立法の方でしょ?なにか聞きたそうな顔してたもの」




立「ナツキのはお見通しか。体の調子はどうだい?」




「なにも問題ないよ。全くと言っていいほどにね」




私にはイツキにも言っていない事がある




そのことを知っているのは立法・司法・行政の三権神とコウラ、そして隠世姫の5人だけ




立「そう、このまま暴走しなければいいんだけど」




暴走・・・




これは神山家の四神使いにのみ起こる可能性があるもの




といっても、可能性は限りなく100%に近い




四神を従わせるには圧倒的に強い精神力が必要となってくる




それに加えて少しだけ寿命も使う




そのため、使役者が長生きした事例はない




まあ、若いうちに死ぬということではないけど




精神力が弱くなると四神の膨大な力に耐えきれなくなり暴走する




暴走を止める方法は使役者が死ぬこと




それ以外の方法はまだわかっていない




歴代の使役者は自分の子孫が死なないように他の方法を探すのが絶対になっている




先代の四神使いである母の精神力は一般人よりは強いものの歴代の使役者よりは弱かったため早くに亡くなった




母がなくなったのは私が5歳のときだった




そのときに母の暴走を止めたのは立法だった




それから立法は、生まれる前に父を事故で亡くし母を暴走により亡くした私を父親代わりに育ててくれた




立法は今でも幼い私の目の前で母を殺したことに罪悪感を抱いている




「立法、貴方が罪悪感を抱く必要はないよ」

十一ノ怪−法池−(漆)/十二ノ怪−輪求−(壱)→←十一ノ怪−法池−(伍)



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みき茶(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2019年1月21日 15時) (レス) id: 9d371a00b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 作品とても面白いです!いつも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 2523bf0056 (このIDを非表示/違反報告)
みき茶(プロフ) - ラビッツさん» 初めまして!お気に入り登録ありがとうございます。実際に感想が聞けるのはとても嬉しいです!できるだけ更新したいと思います。これからもよろしくおねがいします! (2019年1月12日 18時) (レス) id: f9fc16cb97 (このIDを非表示/違反報告)
ラビッツ(プロフ) - こんにちは初めましてみき茶さん。初めてみき茶さんの作品を読ませていただいています。私も不機嫌なモノノ怪庵が大好きでお気に入りに登録させていただきました。いや〜面白いです。これからも作品作り頑張って下さい。体調にもお気を付け下さい。 (2019年1月12日 12時) (レス) id: ece3e5eb52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みき茶 | 作成日時:2017年12月12日 18時

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