存在証明、その間。安室side1 ページ26
どうにかして徳田Aの情報を手に入れられないものかとひたすらに悩んでいた。彼女のことを調べるのに、公安権力を使って調べてみたが、全て空振り。どんなに過去が怪しそうだと調べても、出てくるのは"ふつう"の女子としての経歴ばかり。
「クソっ……」
僕のアテが外れたのか??
風「降谷さん」
「あぁ、風見時間になったのか。」
こくりと頷く風見。今日は夕方から安室透としてポアロのシフトが入っている。すぐさま降谷零から安室透へと切り替え、車に乗り、ポアロに向かう。
「すみません梓さん。少し遅れました」
少し申し訳なさそうな顔をつくり、梓さんに話しかける。
梓「あっ、安室さん全然大丈夫ですよ。あ、後、今日は探偵団の子たちが来てますよ。」
そう言いながら梓さんは何かをじーっと見ていた。
「………わかりました、けど………何見てるんです?」
梓「あ、えっと……蘭ちゃん達と一緒にいる三つ編みの女の子って誰かなと思って。」
「三つ編み?」
梓「ほら!この子この子!」
梓さんが指さした方を見ると、蘭さん達と同じ帝丹高校の制服を着た黒髪青目の少女がいた。そう、少し前まで警察庁で必死になって情報を探していた相手、徳田Aがいた。
「あぁ、彼女は徳田Aさんですよ。」
梓「えっ!安室さん知ってるんですか?!」
「えぇ、昨日コナン君がポアロに彼女を連れてきたので。」
梓「へえ〜、そうだったんですか。あ、もうこんな時間!それじゃあ私はこれで。安室さん、後はお願いします!」
「はい!了解しました」
梓さんを見送り、Aさんの方を観察する。最初は蘭さんや園子さんと楽しそうに談笑していたが、ポアロの前で立ち止まり、店の名前を見るや、どんどん顔を嫌そうに歪めた。彼女達の会話が聞こえてくる。
『蘭ちゃん、園子ちゃん、やっぱパス。』
園「えーっここまで来たのに?」
『……用事があったの忘れてた。』
明らかに彼女がポアロに入らないようにあれこれ言っているのが聞こえた。
コ「あれ?安室さんどうしたの?」
帰ってきたコナン君が不思議そうに聞いてきた。
「しっ、コナン君。……さっき蘭さん達が来たんだけど……」
目線で彼女達の方を指す。
「あれ、Aさんだよね」
コナン君の顔は驚きと焦りで一杯だった。
「……ひとまず行ってみるかい?」
そう彼に提案する。
コ「うん、そうする。」
了承の返事が貰えた。
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イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです更新待ってます頑張ってください!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 雨咲 水葉さん» わわっ!マジですか……急いで書いたからかなぁ……すぐ訂正しますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 突然すみません、最新話の最後のあたりの誤字に気になってしまって....。その辺り、夢主男装してるはずなのに記載されているものは女装になってしまってますよ。 (2019年8月16日 0時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 真昼ノ夜さん» はわわっ!ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。期待にそえるよう、これからも精進していきます! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - この小説めちゃくちゃ大好きです!ヘ(≧▽≦ヘ)♪これからも応援してます!! (2019年6月11日 18時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月兎 | 作成日時:2019年5月19日 17時