少女の存在証明10 ページ18
淡い光からまた解放されれば、自宅のマンションの前に着いていた。
キ「?!……な、一体どういう……」
彼女は驚きが隠せないようだった。当たり前だけど。
『あー、そこらへんについても詳しく話すので、取り敢えず中に入って貰っても?あ、大丈夫。今更殺したりとかしませんよ。』
彼女を部屋の中に入れ、机を挟んで向かい合うように座る。
『ええっと、私の名前は徳田A。17歳で、高校生です。それで………』
そうやって話すのは色んなこと。私の存在のこと、異能力のこと、私の過去、どうして此処にいるか、私の本当の居場所について。彼女は驚いた顔をしながら聞いてくれた。
『………とまぁ、こんな感じです。…信じてくれますか?』
恐る恐る彼女の顔を見る。
キ「信じるわ。だって、じゃないと説明出来ないことが多すぎるもの」
微笑んでそう言う彼女
『ありがとうございます……それで、何故あのようなことをしたのか聞かせて貰っても?』
キ「ええ」
頷いて彼女は自分の事について話し出す。とある組織にいたこと、色々あってその組織を裏切ったこと。
キ「だから、この後は公安に身柄を渡したいのだけれど……」
『あぁ、そこらへんまでちゃんと協力しますよ。そのために此処にこさせたんですから。』
キ「……ありがとう」
『……でも、私の事は伏せていてください。どんなに問われても、見ず知らずの少女が助けたとだけ言ってください。』
キ「理由は知らないけど、わかったわ。」
『じゃあ、今日はもう遅いので寝ましょう。動き出すのはまた明日で。……あぁ一応、公安に行くときは変装していきましょうか。何処に組織の目があったものかわからないですし。』
キ「お願いするわ」
話はすぐにまとまり、特にこれといった問題もなく話は終わった。
『(よかった……)』
誰かの命を救うことができて。
これまで、どんなに頑張っても救うことが出来ない命が幾つもあった。その度に自分の無力さを感じていた。
『(でも今回は救うことができた。)』
そのことが凄く嬉しかった。キュラソーには先程、先に寝るようにと指示していたので、今は一人だ。
『……ねぇ、織田作、私は貴方が言った善い人になれてるかな……』
今は亡きかつての友人のことを思い出しながら自分も寝るために席から離れた。
作者からのお知らせ（番外編のリンクを貼りました。）→←少女の存在証明9
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イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです更新待ってます頑張ってください！！ (2020年4月20日 14時) (
レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 雨咲 水葉さん» わわっ!マジですか……急いで書いたからかなぁ……すぐ訂正しますね! (2019年8月16日 0時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 突然すみません、最新話の最後のあたりの誤字に気になってしまって....。その辺り、夢主男装してるはずなのに記載されているものは女装になってしまってますよ。 (2019年8月16日 0時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 真昼ノ夜さん» はわわっ!ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。期待にそえるよう、これからも精進していきます! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - この小説めちゃくちゃ大好きです！ヘ(≧▽≦ヘ)♪これからも応援してます！！ (2019年6月11日 18時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月兎 | 作成日時：2019年5月19日 17時
